4月6日(土)は、昼間の13時から、昨年5月に新装オープンした和の名店「分とく山」さんにて、「『分とく山』と『司牡丹』で『和の極み』を堪能する会<2019>」が開催されたがやき。
ワシゃあ準備や打ち合わせらあがあるき、11時前ばあにゃあお店にうかごうたがやけんど、お店のエントランスが美しゅうて、入店前からソソられたがよ。
ほんで、店内に入ったら、いきなり野崎さんがおられてビックリ!
お茶と、まかないのお握りを出してくださり、気さくにいろんなお話をしてくださり、まっこと感動したがやき。
その後は、阿南料理長さんやスタッフの皆さんらあと、お酒の順番やグラスやダンドリらあについて、いろいろ打ち合わせさいてもうたがよ。
会場の準備もバッチリで、グラスを置くバラン(葉っぱ)にゃあ、包丁で「分とく山」の文字の切れ込みがあり、ちくと感動ながやき。
12時半ばあから、会場の3階にお客様がいらっしゃり、ワシが受け付けさいてもうたがよ。
開会時間の13時にゃあ、ワシも含め20名限定のお客様らあが集まられ、まずは野崎さんから、開会のご挨拶をいただいたがやき。
ほんで、乾杯酒の「司牡丹・一蕾」(純米吟醸酒)がワイングラスに注がれ、日本名門酒会本部長・株式会社岡永の飯田社長さんのご発声にて乾杯し、宴席がスタートしたがよ。
★乾杯酒:「司牡丹・一蕾」(純米吟醸酒)
●先付:「桜豆腐 べっ甲あん 海老 蕗 花びら長芋」
まずはこのお酒の華やかな香りと柔らこうに包み込むような味わいに、皆さん感動されちょったがやき。
先付の桜豆腐と合わせていただきゃあ、口中にて桜の蕾が膨らんで花開き、春爛漫のイメージが広がっていく、いきなり感動的な美味しさやったがよ。
★「司牡丹・仁淀ブルー」(純米酒)
●前菜:「唐寿美飯蒸し」「蝶丸十胡桃和え 菜の花」「赤貝卯の花寄せ」「蛤いしる焼き 芹」「鳥貝山椒煮 管牛蒡」
続いては、「司牡丹・仁淀ブルー」がグラスに注がれ、5品の前菜が登場したがやき。
この前菜が、これまたどれもこれも珍味としての完成度が高うて、旨いうえに「仁淀ブルー」とバッチリ合うこと!
いろいろな珍味の旨味と、清流のイメージを彷彿とさせるこのお酒の爽やかな美味しさが見事に調和し、箸も杯も止まらんなったがよ。
会場全体もかなり盛り上がってきたこのあたりで、いよいよこの日のメインイベントのスタートながやき。
ワシが、本年度全国新酒鑑評会に出品される秘蔵の大吟醸、「斗瓶囲い」について解説さいてもうて、そのお酒が「斗瓶」のまんまで雅楽の調べのBGMと共に、厳かに入場ながよ!
皆さんから拍手喝采をいただき、シャッター音が鳴り響きまくったがやき。
ワシゃあスマホをBGMに使うちゅうもんやき、ここの画像はガラケーで、申し訳ございませんぜよ。
会場をグルリと回った「斗瓶囲い」は、スタッフの方々により片口に注ぎ分けられ、皆さんのワイングラスに注がれたがよ。
★特別出品:「司牡丹・大吟醸斗瓶囲い」(大吟醸原酒)
●お椀:潮仕立て
「浅蜊空豆しんじょ 榎木 桜麸 若布 浅月 木ノ芽」
この酒の、芸術ともいえる美しゅうて華やかな吟醸香と、比類無いばあまろやかに膨らむ深い味わいの至高の調和に、皆さん魂を奪われたかのようにウットリした表情を浮かべられちょったがやき。
潮仕立てのお椀と合わせていただきゃあ、その美味しさをお互いが引き立て合うて、さらに皆さんの表情は、もはや恍惚の表情となっちょったがよ。
★「船中八策・薄にごり生酒」(超辛口・薄にごり純米生酒)
●お造り:「平目木ノ芽造り 青大豆ゆば 海苔蒟蒻 大葉」「鮪角造り 花びら紅芯大根 山葵」
続いては、待ってましたの春限定「船中八策・薄にこり生酒」と「お造り」が登場したがやき。
野崎さんが、桜の枝を持って会場を回り、その花びらを数枚ずつ「お造り」に散らしてくださるっちゅう演出に、皆さん大感激やったがよ。
「船中・薄にごり」が、平目や鮪らあの素材そのものの鮮度のえい美味しさを、まるで出汁のように下から支えて押し上げ、さらに口中いっぱいに膨らまいて、後口は心地ようサラリとキレていくがやき。
ほいたら、またお造りが食べとうなる、食べたらまたこの酒が飲みとうなる、お造り、船中、お造り、船中、お造り、船中・・・交互にやりゃあ止まらんなるがよ!
★「司牡丹・百花王・きもと純米」(きもと仕込純米酒)
●中皿:「鮑磯焼き」
お次は、昨年「司牡丹会社設立100年(創業415年)」を記念して発売された、「司牡丹・百花王・きもと」と、「分とく山」名物の「鮑磯焼き」の登場ながやき。
あえて常温にして、その旨味を増した「百花王・きもと」の幅のあるコクとナチュラルな酸味と力強い生命力が、鮑と海苔と餡の旨味と見事にマッチングし、お互いの旨さが倍増ながよ。
ワシゃあ名物「鮑磯焼き」は何度かいただいたことがあるがやけんど、以前よりかちくとトロミが増して、一層美味しゅうに進化しちゅうと感じたがやき。
野崎さんに訊ねてみりゃあ、やはり常により美味しゅうならんかとチビッとずつでも改良し、進化し続けゆうっちゅうことで、アノ野崎さんクラスがそこまでしゆうがやと、まっこと感動したがよ!
★「司牡丹・生鮮酒<春>土州霞酒」(薄にごり純米酒)
●強肴:「桜海老しんじょ山菜あん」
続いては、春限定の「霞酒」と「強肴」の組み合わせながやき。
桜海老の風味や山菜の苦味らあを、餡がトロリと包み込み、その美味しさのハーモニーを、この酒の薄にごりの膨らみがグッと引き立ててくれ、口中にゃあ春のイメージが広がっていくがよ。
これまた、旨いこと!
●食事:「筍ご飯 木ノ芽」
お次は、土鍋で炊いた「筍ご飯」が登場!
ここで野崎さんから、本当に美味しい筍の茹で方の詳しい解説があったがやき。
野崎さんいわく、筍のアク抜きに米ぬからあを使うたら、アクと共に旨味も逃げてしまうっちゅうがよ。
ほんじゃき、筍のアク抜きにゃあ、大根おろしを使やあえいっちゅうがやき。
ほんで、今回の筍ご飯は、味付けはほとんどないらしゅうて、お揚げの味わいと木ノ芽の風味と、あとは筍本来の旨味だっけやっちゅうがよ。
早速いただいてみりゃあ、確かに淡い味わいやったけんど、その「淡」の中にゃあ、筍本来の旨味や木ノ芽の風味らあがギュッと凝縮しちょって、まるで獲れたてトウモロコシみたいな味わいがして、びっくりするばあ絶品やったがやき!
ワシゃあお腹いっぱいやったに、思わずオコゲをオカワリしてしもうたがよ。
★デザート酒:「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(リキュール)
●甘味:「桜カステラ 小豆あん エゴマ寄せ 抹茶掛け」
ラストは、デザート酒の「山柚子搾り」と「甘味」の組み合わせながやき。
「山柚子」の爽やかな酸味と、「甘味」の素材を生かした控え目な甘味が、どちらもナチュラルでまっこと美味しかったがよ。
こうして15時ばあにゃあ、笑顔満開にて大団円のお開きとなったがやき。
帰り際にゃあ、写真撮影大会になり、ワシと野崎さんの2人で「斗瓶囲い」を持ったツーショットに、シャッター音が鳴り響いたがよ。
ご参加いただきました皆さん、まっことありがとうございました!
そして野崎さん、阿南さん、「分とく山」スタッフの皆さん、ホスピタリティあふれるおもてなしと美味しいお料理を、まっことありがとうございました!
ほいたら最後に、皆さんからいただいたアンケートの中から、悦びの声の一部を紹介さいていただきますぜよ。
●春を感じる優美な時間でした。
●素晴らしい。野崎さん、皆さん、ありがとうございます。
●初参加させていただきました。こんな美味しい日本酒があるのかと感動いたしました。
●昼から贅沢すぎる会でした。
●野崎さんの和食と司牡丹の日本酒のマッチは最高でした。
●春のお料理とお酒を楽しめた至福の時でした。
ちなみにその後は、ワシゃあ飯田社長さんらあと二次会で、ご近所の隠れ家「甘美堂」さんにうかごうて、「豊麗司牡丹」(純米酒)をいただき、晩まで盛り上がったがやき。
昼間っから6時間ばあ飲み続けたことになるき、さすがに疲れて、ワシゃあ立派な酔っぱらいになっちょったがぜよ。
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司牡丹酒造株式会社