「プリンシプルを持って生きちょりゃあ、人生に迷うこたぁないぜよ。」(白州次郎)
かの吉田茂元首相の懐刀として活躍し、貿易庁長官も務め、実業家としても活躍した、白州次郎(1902〜1985)さんの言の葉ながやき。
「プリンシプル」たぁ、直訳すりゃあ「原理、原則、主義」っちゅうことになるがやけんど、白州さん自身はこれを「武士の一分(いちぶん)」っちゅうて表現しちゅうがよ。
「武士の一分」たぁ、侍が命を懸けて守らにゃあならん、譲ることのできん名誉や面目のことながやき。
つまり、周りの意見やとか世間体らあて関係なしに、他の誰でもない自分自身にとって、本当に譲ることのできん命を懸けたち守りたいもんは何ながかを決めて、それを心に刻んじょきゃあ、人生に迷うことらあないなるっちゅうことながよ。
白州さんは、現代やち「日本で一番カッコえい男」として有名ながやき。
その理由は、もちろん抜群のファッションセンスや容姿もあるろうけんど、このプリンシプルをしっかり持っちょったことが、間違いのう最大の理由ながよ。
「プリンシプル」、「武士の一分」をしっかりと持っちゅう男は、そりゃあ男やち惚れる男ながぜよ。