「dancyu」の植野広生編集長さんの講演「高知は日本のサン・セバスチャンになれるか!?」と、前日本銀行高知支店長・現日本銀行欧州統括役の河合祐子さんのビデオ講演「美味しくなければ始まらないが、美味しいだけでは売れない」が拍手喝采の中で終了し、「質疑応答・ディスカッション」の時間となったがやき。

その前にワシから、ちくと配布資料について、説明さいてもうたがよ。
河合さんのお話の中にも登場した、高城剛さんの著書「人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか〜スペイン サン・セバスチャンの奇跡〜」(祥伝社新書 2012年7月10日発行)は、実は6年ばあ前のワシのブログ(「2013年1月19日」のブログ参照)にて紹介しちょって、その内容(標準語に直して)を配布資料にさいてもうちゅうき、ご参照くださいやっちゅうて伝えさいてもうたがやき。
また、植野編集長さんから、河合さんのビデオ講演で「分かりやすい説明」っちゅうお話があったけんど、お店にゃあ「ツボを押さえた適度な選択肢」も重要やっちゅうお話があったがよ。
植野編集長さんいわく、そういう店はメニューを見た瞬間に、「いい店や!」と思うっちゅうがやき。
たとえば、確かに専門性をウリにしちゅう店じゃあ、たくさんの選択肢が必要やろうけんど、立ち飲みバルやったら、4つか5つばあのお酒のメニューがありゃあ充分で、それが立ち飲みバルの「ツボを押さえた適度な選択肢」やっちゅうがよ。
さて、質疑応答は、長崎理事の司会進行にて進められたがやき。
まず、長崎理事から、ご来場いただいちゅう、ジビエ料理で人気の「松原ミート」の松原社長さんに、ちくとマイクが渡されたがよ。

ちなみに松原さんは、以前バスク地方に住まれちょって、バスク豚(キントア豚)を復活さいてミシュランガイドの表紙に掲載されたこともあるオライザさんの下で働かれよったっちゅう方ながやき!
松原さんいわく、海と山の近さや食材の多様性など、確かに高知はサン・セバスチャンに似いちゅうっちゅうんは、高知に来て(移住組)車でちょっと走ったらすぐに分かったっちゅうがよ。
人間的にも近いと思うっちゅうがやき。
酒を飲まいちょきゃあ機嫌がえいとか(笑)。
また、東京は料理そのものっちゅうよりか、情報を食べゆう人が多いような気がするけんど、高知の人は飲み食い自体を楽しんじゅう人が多いと思うっちゅうがよ。
松原さんは、料理を提供する側としちゃあ、高知の方が楽しいっちゅうがやき。
それと、高知じゃあお客さん同士で勝手にいろいろやってくれるき、あんまり接客の必要がないががこぢゃんと楽やっちゅうて、会場は爆笑やったがよ。
植野編集長さんからも、高知のお店は店員が1人か2人っちゅうお店も少のうないき、サービスが足りんがやないかっちゅう話があるけんど、実は日本中似たようなもんで、作り手と客の間の翻訳者がおらんっちゅうがやき。

地元のお客さんも含めて高知全体がサービスを提供できる街として成り立つことができりゃあ、日本中のメディアが放っちゃあおかんっちゅうがよ。
「ひろめ市場」が全国的に有名になったがは、この点やっちゅうがやき。
次に、講演の中で話された「違和感」について、もうちくと具体的に聞かいていただきたいっちゅう質問があったがよ。
植野編集長さんは、たとえば最近「ノルディック・フレンチ」っちゅうて、石とか木の器の端っこの方にチョコッと料理を盛り付けるんが流行りやけんど、哲学やベースがあった上でやるんやったらえいけんど、カッコえいきやりゆうっちゅうんは、「違和感」だらけやっちゅうがやき。
あるいは、1人で来店しちゅうに、このデカイ器でこの大量のポテトサラダはないよね、とかも「違和感」やっちゅうがよ。
また、高級店でまだ食事中やに、厨房から掃除のデッキブラシの音がするとかも、「違和感」やっちゅうがやき。
飲食店の方は、なかなか自分の店についちゃあ気づきにくいき、他の店に行って客として「違和感」を探してみりゃあ気づきやすいっちゅうがよ。
また植野編集長さんから、高知はネットで調べいじゃち、いきなり来て楽しい街であってほしいっちゅう提案があったがやき。
ほんじゃき、下手なPRパンフレットらあ作るよりか、まずは地元の人が地元の素晴らしさを伝えられるようになるっちゅうところからスタートしてほしいっちゅうがよ。
そこからスタートすりゃあ、思いのこもった「くちコミ」が広がっていくっちゅうがやき。
「お客さん」は自分だけで購入したら終わりやけんど、「ファン」は「ファン」を増やしてくれるっちゅうがよ。
絶対にその方が強いっちゅうて、植野編集長さんは断言されるがやき。
また、ワシからも、ちくとお話をさいてもうたがよ。
高知県酒造組合じゃあ、「TOSA NAKAMA SAKE」っちゅう土佐酒のブランドコンセプト掲げちゅうがやき。
「なかま」っちゅうんは、本来の仲間っちゅう意味に加えて、土佐弁じゃあ「共有する」とか「シェアする」っちゅう意味があるがよ。
例えば、親が子どもにオモチャを買うちゃるときに、「お兄ちゃんだけのもんじゃないぞね、弟となかまにしなさいよ」っちゅうふうに使うがやき。
ほんで、この2つの意味の「なかま」に、4つのコンセプトを託しちゅうがよ。
1つ目は「杯をなかま」で、土佐の酒は辛口で、何杯でも飽きんと飲み続けることができる、1つの杯をなかまにする(共有する)土佐流の飲み方(献杯・返杯)に最適っちゅう意味ながやき。
2つ目は「食となかま」で、土佐にゃあ海、山、川の食材を活かした美味しい料理が沢山あるけんど、土佐の酒は、そんな土佐料理の抜群のパートナー(仲間)として、美味しいもんをさらに美味しゅうしてくれるっちゅう意味ながよ。
3つ目は「技をなかま」で、高知県酒造組合じゃあ、高知県工業技術センターに依頼し、全ての蔵の酒造りのデータを集めて、それを全蔵で「なかま」にできる(共有できる)仕組みを作っちょって、全体のレベルアップを図りゆうがやき。
最後の4つ目が「人となかま」で、ずっと飲み続けることができ、料理を引き立ててくれ、全体のレベルが高い土佐酒は、結果として、それを酌み交わす人と人との最高の潤滑油になって、最強のコミュニケーションツール(なかまツール)になるっちゅう意味ながよ。
ほんで、土佐酒に限らんと、実は土佐の高知は、本来この「なかま文化」が根づいちゅう土地柄ながやき。
「皿鉢料理」も器を「なかま」にしちゅうし、「おきゃく」は席を「なかま」にしちゅうし、いまだにある物々交換(魚をもろうたき野菜をあげる、とか)文化も「ながま」ながよ。
ほいたら、サン・セバスチャンが美食世界一の街になった一番の理由、シェフ同士が料理レシピを教え合うて共有するっちゅう点も、土佐の高知にピッタリやっちゅうことながやき。
今回のご来場者は、高知の飲食店関係の方々が多いきに、是非この点を胸に刻んでいただき、レシピを共有し合うような仕組みができりゃあ最高ながよ!
植野編集長さんからも、確かに土佐酒は飲み疲れせん酒で、ツマミを食べもってダラダラ飲むにゃあ日本一やっちゅうお話をいただけ、まっこと我が意を得たりやったがやき。
17時半前ばあにゃあ、「質疑応答・ディスカッション」は終了し、続いては、「こうち食べる通信」のご紹介があり、その創刊号が皆さんに配布されたがよ。


こうして17時半にゃあ、「第13回・土佐学大会」は、無事終了したがやき。

ご参加いただきました皆さん、準備いただきましたスタッフ及び関係者の皆さん、そしてご講演いただきました植野編集長さんと河合さん、まっことありがとうございましたぜよ!
さてその後は、植野編集長さんらあを宿泊ホテルにお送りし、18時半ばあからは「十刻(ととき)」さんにて、植野編集長さんらあを囲んでの懇親会ながよ。
25名限定のお客様が集まり、お酒はもちろん、「土佐学協会」の純米酒「日土人(ひとびと)・生」(永田農法・純米生酒)と、「船中八策」(超辛口・純米酒) と「司牡丹・封印酒」(純米吟醸酒)を用意さいてもうたがやき。
ほんで、「日土人・生」にて乾杯し、宴席がスタートしたがよ。


お料理も、「イタドリ炒め」「ニナ貝旨煮」「芋の茎料理」「ハチク煮物」「サバ寿司」「ヒメイチ寿司」「ちくキュウ」「鰹のタタキ」・・・等々、土佐の高知らしい旨い料理がズラリと並び、植野編集長さんも大悦びやったがやき。





大盛り上がりの宴席の中で、植野編集長さんと「船中八策」を酌み交わしもって、さらにいろんなお話を聞かいてもうたがよ。

ワシが、「賞を獲るためにゃあ甘い酒が有利やっちゅうことで、最近は市販の日本酒がドンドン甘うなっていきゆうがやけんど、そんなお酒ばっかしじゃあ杯が進まんし、料理にも合わんき箸も進まん!」っちゅうお話をさいてもうたら、「食事をしながら飲み続けられる、飲み飽きせん、そういうお酒の良さを伝えられる特集を、必ずやります!」っちゅうて、語ってくださったがやき。


まっこと、アノ「dancyu」に、そんな日本酒特集を組んでいただけりゃあ、こりゃあ最高の百万人力ながよ!
植野編集長さん、何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ!
その後も、みんなあで席を「なかま」にして移動しまくり、アッチでグイグイ、コッチでワイワイ、大盛り上がりに盛り上がりまくったがやき。
2時間たっぷり、みんなあで飲んで食べて語り合うて盛り上がり、その後の2次会は「バッフォーネ」さんへ。
長崎さんくの「ファーム・ベジコ」の永田農法バジルをタップリ使うた「ジェノベーゼのパスタ」は、植野編集長さんも「こりゃ旨い!」っちゅうて絶賛やったがよ。


ワシゃあ疲れと飲み過ぎで、このあたりからちくと記憶がアヤフヤながやけんど、その後も「バッフォーネ」さんにてこぢゃんと盛り上がりまくり、3次会は「バッフォーネ」さんのお隣のBAR、会員の塩田さんのお店「クラップス」さんにて、さらにさらに飲みまくり盛り上がりまくったようながやき。

3次会の記憶がほぼ無いっちゅうんは、まっこと申し訳ございませんぜよ。
「十刻」の坂本さん、「バッフォーネ」の青野さん、「クラップス」の塩田さん、こぢゃんとお世話になり、まっことありがとうございました!
そして、植野編集長さん、八尾部長さん、遅うまでお付き合いいただき、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社