「雨を感じられる人間もおるし、ただ濡れるだっけの奴らあもおる。」(ボブ・マーリー)
ジャマイカのレゲエミュージシャンで、その音楽はラスタファリ運動の思想を背景としちょって、彼の音楽と思想は数多くの人々に多大な影響を与えたと言われる、ボブ・マーリー(1945〜1981)さんの言の葉ながやき。
スラム街に育って、ホームレスやったっちゅうボブ・マーリーさんは、あちこちさまよいもって、雨の日にゃあ雨に打たれもって、思索を重ねたはずながよ。
ただ雨に濡れるだっけやのうて、全身全霊で雨を感じ、ただ太陽の光を浴びるだっけやのうて、全身全霊で太陽の光を感じ、ただ貧困に喘ぐだっけやのうて、全身全霊で貧困を感じ・・・そんな中で彼の音楽と思想が、生まれ育っていったがやき。
周りにゃあ、おんなじような体験をした人は、それこそごまんとおったはずながよ。
彼は何が違うちょったかっちゅうたら、そりゃあ一言で言うたら、「感じる力」ながやき。
雨を感じ、太陽を感じ、風を感じ、自然を感じ、社会を感じ、目に映る全てを感じ・・・思索を重ね重ねて、昇華し、結晶させることのできる、大きな大きな力ながぜよ。