「人間はどれっぱあ資質の劣る人やったち、理解されちゅうと感じさえすりゃあ正道に戻れ、能力も発揮できるようになるもんながやき。」(塩野七生)
代表作「ローマ人の物語」(1992〜2006・全15巻)で知られる、日本の歴史作家・小説家、塩野七生(1937〜)さんの言の葉ながよ。
人間っちゅうんは、集団や組織の中で、自分は理解されてないと感じてしもうたら、その集団や組織に対して反発したりしてしもうて、どれっぱあ優れた資質の持ち主やったとしたち、あんまり能力も発揮できんようになってしまうもんやっちゅうことながやき。
けんど逆に、自分は理解されちゅうと心底感じることができりゃあ、無闇に反発したりせんなって正道に戻れ、たとえどれっぱあ資質の劣る人やったとしたち、立派に能力も発揮できるようになるっちゅうことながよ。
集団や組織の中で、自分は理解されちゅう、必要とされちゅうと感じられることこそが、人間を正しい方向に導き、人間の秘めたる真の能力を発揮させることができるっちゅうことながぜよ。