9月25日(水)は、13時半から高知県工業技術センターにて、「研究開発&企業支援成果報告会」が開催されたがやき。
この報告会にて、同センター醸造技術企画監、我らが上東治彦先生が、定年退職(来年3月)記念の特別講演をされるっちゅうことで、これまでにないばあ沢山の聴講者が集まられたがよ。
ちなみにこの前日に開催された大イベント「銘酒の宴」に、ゲストとしてご参加いただいちょった漫才コンビ「にほんしゅ」さんも、是非講演を聴講したいっちゅうことで、ワシが宿泊ホテルまでお迎えにうかがわいてもうて、一緒に会場までご案内さいてもうたがやき。
会場の後ろにゃあ、各課室の研究パネルらあも展示されちょって、報告会開催までの時間、ちくとそちらの展示を観覧さいてもうたがよ。
9月20日にオープンした「とさのさと」の「AGRI COLLETTO」の酒売場に掲示されちゅう「土佐酒テイストマップ」や、18蔵の「テイストPOP」や、「味の数値化」についてのパネルらあもあり、なかなか興味深かったがやき。
また、「土佐酒ブランド化」についてや、尾崎知事さんからの功労賞や、「土佐宇宙酒」についてや、「土佐酒の外商・輸出拡大」について等々、どれもが見ごたえのあるパネルやって、まっこといかに高知県工業技術センターさんが土佐酒にとって必要不可欠な存在かがよう分かるっちゅうもんながよ。
さて、13時半にゃあ「研究開発&企業支援成果報告会」の開会ながやき。
まずは高知県工業技術センターの篠原所長さんから、開会のご挨拶があったがよ。
ほんで引き続き、醸造技術企画監上東先生の特別講演、「“土佐酒はうまい”を支える工業技術センターの取り組み」(〜高知吟醸酵母と酒米の開発、酒造期の技術支援、宇宙酵母から深海酵母へ〜)がスタートしたがやき。
「土佐酒の特徴」について、「酒米の開発」について、「高知酵母の開発・紹介」について、「酒造期の技術支援」(酵母の配布、原料米の分析、麹の分析、アルカリ崩壊性試験、モロミの分析、分析データの共有)についてらあのお話があり、それらあのお陰で、全国新酒鑑評会での金賞受賞率過去9年間の通算成績は、不利な辛口で全国都道府県中第4位っちゅう素晴らしい結果を残し、「SAKE COMPETITION」においちゃあ、3年間の通算予審通過率は全国トップっちゅう好成績を残すことができたっちゅうことながよ。
さらに「全米日本酒歓評会」においちゃあ、2018年はゴールド受賞率日本一、2019年は入賞率日本一っちゅう、2年連続で凄い結果を残しちゅうがやき。
また、ワシが高知県酒造組合理事長として日本酒造組合中央会総会にて、全国新酒鑑評会へのグルコース濃度別審査の導入を要望した話しらあも紹介してくださったがよ。
さらに、「GI(地理的表示)」について、「土佐酒の輸出」について、「土佐宇宙酒&深海酵母」について、「リキュール開発」について等々の多岐に渡るお話があり、上東先生の特別講演は拍手喝采の中で終了したがやき。
続いては質疑応答タイムっちゅうことで、早速ワシが手を挙げさいてもうて、質問っちゅうか、工業技術センターさんへのお願いをさいてもうたがよ。
上東先生のお話にあった通り、醸造期間中に全18蔵のモロミの分析らあを工業技術センターさんにお願いしちょって、それらあの全データを全18蔵で共有することにより、全体の品質がレベルアップし、それにより全国や海外でも土佐酒はこぢゃんとうまいっちゅう評価をされるようになっちゅうがやき。
全国的に見たち、こんなやり方をしゆう都道府県は他にないがよ。
この手法は、酒蔵だっけじゃあ絶対にできんかった、全18蔵から絶大な信頼を得ちゅう上東先生と工業技術センターさんっちゅう第三者やからこそできた手法ながやき。
来年3月に、上東先生が定年退職されるらしいけんど、高知県酒造組合としちゃあ、是非定年延長していただき、さらに後輩の育成にもご尽力いただき、これからも18蔵の分析や共有っちゅう仕事を、末永うに継続していただけますよう、何とぞ宜しゅうお願い申し上げます!
このお願いが聞き届けていただけりゃあ、食を美味しゅうする土佐酒と土佐の豊かな食が、土佐のうまい酒とうまい食が、世界中から間違いのう人を呼び寄せてくれ、土佐の高知の持続的発展が約束されることになるがぜよ!
大体こんな感じのお願いを語らいてもうたら、一部からアツい拍手をいただけたがよ。
またその後にゃあ、上東先生への花束や記念品の贈呈があったがやき。
上東先生、まっことありがとうございました!
ちくと休憩の後、続いては食品開発課主任研究員阿部さんの、「未利用魚及び低利用魚を用いた水産加工品開発」っちゅう講演ながよ。
シュモクザメらあのサメ肉にあるアンモニアを、水晒しらあの手法を使うて除去し、美味しい竜田揚げに加工することができるようになったっちゅう報告やったがやき。
続いては、同じく食品開発課主任研究員下藤さんによる、「味の数値化の研究と活用事例紹介」っちゅう講演ながよ。
「味の数値化の取り組み全体像」についてや、「味の数値化を行うにあたっての要点」についてらあのお話があり、なかなか興味深かったがやき。
また事例として、「ポン酢醤油」の香味の数値化や、「すくも酒造」から依頼の「芋焼酎」の香味の数値化、「土佐酒」の香味の数値化らあについて、詳しゅうお話いただき、まっこと面白かったがよ。
こうして、食品開発課の講演は無事終了し、その後の休憩タイムにゃあ、同課の関わった食品や飲み物らあの試食&試飲会が開催されたがやき。
「牧野富太郎ブランドオリジナルブレンドティー」(スエコザサ、ケケンポナシ、ユズ)や「黒文字のお茶」らあを試飲さいていただき、「深層水サツキマスの刺身」「サメの竜田揚げ」「日高村とまとみそ」「羽鰹」「姫かつおスティック」「チーズインスナック」らあを試食さいていただき、どれもなかなかのお味で、結構お腹いっぱいになってしもうたがよ。
上東先生、ひとまずは本当にお疲れ様でした!
来年3月に定年退職されても、是非延長をお願い申し上げ、今後とも何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社