「失敗は一度で充分、らあて考えるがは、現実的のようで非現実的ながやき。人間がものごとを成就するにゃあ、一度はおろか、二度、三度の失敗じゃあ充分やないがよ。何度も何度もくりかえして、ようやっとプラスをつかむことができるがぜよ。」(外山滋比古)
お茶の水女子大学名誉教授で、英文学者、言語学者、評論家、エッセイストで文学博士の、外山滋比古(1923〜)さんの言の葉ながやき。
人間は、誰やち失敗が好きやないき、できるだっけ失敗は少ないほうがえいと思い込んじゅうもんながよ。
けんど、確かに外山さんの言の葉の通り、現実にゃあ二度三度の失敗やち、充分やないがやき。
何度も何度も、失敗をくりかえして、ようやってプラスをつかみ、さらにそっから何度も何度も失敗を積み重ねて、ようやっとものごとを成就することができるっちゅうんが現実ながよ。
ほいたら、失敗だらけの人生を歩む道こそが、実は現実的な成功への近道やっちゅうことながやき。
失敗だらけが成功への近道やとしたら、ワシらあはまっとまっと失敗し、失敗を愛するばあにならにゃあいかんっちゅうことながぜよ。