12月17日(火)は、新「酒槽(さかふね)」での初搾りが行われゆうっちゅうことで、朝から見に行ったがやき。
実は、昨年度の造りまでは、大吟醸酒(と「船中八策・槽搾り黒」)の搾りについちゃあ昔ながらの木製(一部ステンレス)の酒槽を使いよったがやけんど、あまりに古うて造りの終いの頃に遂に壊れてしもうたき、今年度の造りから、オールステンレス製の酒槽を新規導入さいてもうたがよ。
搾りの方式は、これまでと変わらん「佐瀬式」やけんど、圧力をかけるががこれまでは手動やったがが、プログラム制御となって、より細かい制御が可能になったがやき。
さらに、これを機に、槽場全体を冷蔵庫化し、より低温で鮮度を維持したフレッシュな状態での搾りが可能になったがよ。
つまり、これから搾られる司牡丹の大吟醸酒や純米大吟醸酒や、「船中八策・槽搾り黒」らあの「槽搾り商品」についちゃあ、品質がさらにブラッシュアップされるっちゅうことながやき!
ほんで、この日の初搾りは、司牡丹一番人気の「船中八策」のプレミアムバージョン、「船中八策・槽搾り黒」のモロミが掛けられちょったがよ。
ちなみに酒槽に乗ったがはこの日の前日からやって、2日目のギュッと押す「責め(せめ)」やったき、今搾られゆう分は「槽搾り黒」やのうて、定番の「船中八策」に混ぜられる酒ながやき。
これをちくと利き酒さいてもうたがやけんど、こぢゃんとフレッシュで鮮烈で、ピッチピチで、かつ輪郭がハッキリしちょって、味わいの膨らみも申し分のうて、後口のキレも爽やかで、新酒の段階で既に完成度の高い酒やったがよ。
こりゃあプレミアムの「槽搾り黒」に使うたち、全く問題ない品質レベルやったがやき。
来年5月ばあからの「船中八策・槽搾り黒」の発売を、こぢゃんと期待してお待ちくださいや!
さて、続いては、新「麹室(こうじむろ)」を見さいてもうたがよ。
実は今年の夏の豪雨の際に、大吟醸の蓋麹(ふたこうじ)用の麹室の屋根に、穴があいて水没してしもうたがやき。
昔ながらの古い木製の麹室やったもんやき、水没してしもうたらもはやそのまんまじゃあ再建不可能やっちゅうことで、こちらもステンレス製の麹室に大改装さいてもうたがよ。
こちらはまだ稼働してのうて、準備をしゆう段階やったがやけんど、今月末ばあにゃあ今年最初の大吟醸酒の蓋麹づくりが、ここで始まるがやき。
1日目の「床(とこ)」の部屋、2日目の「盛り(もり)」の部屋ともに、ピッカピカの新しいステンレスの壁面になっちょって、こぢゃんとえい麹ができそうで、まっこと楽しみながよ。
麹室の外にゃあ、今月末からこの麹室内で使われる麹蓋(こうじぶた)が、ワクワクしもって待ちかねちゅうように見えたがやき。
ちなみに、水没した麹室の隣は、司牡丹の全吟醸酒を仕込む吟醸蔵があって、麹室の屋根と共に、吟醸蔵の屋根も一緒に大改装したがよ。
これにより、一層保冷効果が高まる屋根になったがやき。
これらの効果で、司牡丹の全吟醸酒は、さらにブラッシュアップされ、レベルが上がるこたぁ間違いないきに、皆さんこちらもこぢゃんと楽しみにお待ちくださいや!
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司牡丹酒造株式会社