「人生から返ってくるがは、いつかおまさんが投げた球ぜよ。」(斎籐茂太)
モタさんの愛称で親しまれた、精神科医であり著述家・随筆家の、斎籐茂太(1916〜2006)さんの言の葉ながやき。
昨日の「幸せの言の葉」で、責任の範囲の狭い人が、他人や周りや環境のせいにしたりすりゃあ、それが未来の自分の悪い運命をつくる原因になるっちゅうて書いたけんど、今回の「言の葉」も、おんなじような意味ながよ。
ちくと難しゅうなるけんどさらに言やあ、どんな人生やち、どんなビジネスやち、様々な物事がつながって、ひとつの「系」(システム)として存在しちょって、そこで連鎖・循環が起きゆうがやき。
生態系において、植物や動物は目に見えるかたちで存在しちょって、食物連鎖の関係や共存関係らあは目で見るこたぁできんけんど、それらあは確かにひとつの関係性として「ある」がとおんなじように、ビジネスにおける「系」も目にゃあ見えんき、その関係のネットワークを、想像力で思い描くことで捉えるしかないがよ。
この「目にゃあ見えんネットワーク」が見えてくりゃあ、部分的な影響だけやのうて、どんな相互作用や波及効果を持ち得るのかが分かるようになり、さらに「系」の中での意外な影響要素や効果の連鎖、えい循環を生み出すためにゃあ何をすりゃあえいかが見えてくるもんながやき。
つまり簡単に言やあ、マスタークラスになりゃあ「ここでこんな球を投げりゃあ、きっと将来こんな球が返ってくる」っちゅうことが見えるようになるっちゅうことながよ。
そんな、ビジネスのジェダイマスターになりたいやったら、目にゃあ見えんネットワークに思いを馳せて、「感じる」ようにするしかないがぜよ。