「運命っちゅうもんは、人をいかなる災難に遭わいても、必ず一方の戸口をあけちょいて、そっから救いの手を差しのべてくれるもんぜよ。」(ミゲル・デ・セルバンテス)
「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」の著者として有名な近世スペインの作家、ミゲル・デ・セルバンテス(1547〜1616)さんの言の葉ながやき。
若い頃お金に苦労し、投獄された経験もあるっちゅう、セルバンテスさんならではの言の葉ながよ。
人間、悪いことや災難らあが続きゃあ、つい運命を呪うてしもうて、全てを投げ出してしもうて絶望してしまいがちやけんど、絶対に投げ出したり絶望したりしちゃあイカンっちゅうことながやき。
いかなる災難にやち、たとえ八方塞がりに見えたち、どっかに救いの道に到る戸口がある、しかも「必ず」あるっちゅうて、セルバンテスさんは断言するがよ。
この言の葉だけでも心に刻みつけちょきゃあ、いかなる災難に遭うたとしたち、全てを投げ出してしもうたり、絶望してしもうたりせんと、前向きに考えることができるようになり、結果としてそれが、救いの道に到る戸口を早うに見つけることにもつながるがぜよ。