3月25日(水)は、令和1酒造年度の高知県新酒鑑評会が開催されたがよ。
まずは午前中、高知県酒造組合の事務所に審査員の皆さん10名が集まり、高知県内14場48点の新酒(大吟醸酒・純米大吟醸酒)を利き酒し、審査が行われたがやき。
ワシゃあ、高知県酒造組合理事長として、11時半過ぎばあにうかごうたがやけんど、まだ審査の真っ最中やったがよ。
昨年までは、同じ利き猪口から全員が直接口に含みよったがやけんど、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、各酒のきき猪口にスポイトを入れて、そのスポイトで自分のプラコップに注ぐっちゅうやり方での利き酒審査に変更したもんやき、いっつもよりかこぢゃんと時間がかかりゆうようながやき。
結局審査が終わったがは12時半頃やって、そっから後は、一般公開ながよ。
もっとも、今回は新型コロナウイルスの関係で、ホンマの一般公開(酒販店、飲食店の方々)は中止で、メーカーの社員の方々だっけとなっちゅうがやき。
さて、部屋に入ったら、高知県内14場48点の最高峰の大吟醸新酒がズラリと並んじゅうもんやき、室内は華やかな芳香と熱気がムンムンに満ちあふれちょったがよ。
早速ワシも利き酒さいてもうたがやき。
出品酒48点中、「良」が9点、「優」が6点で、最高評価の「秀」が33点っちゅう結果は、昨年よりか「秀」が2点増えちゅうことになるがよ。
とにかく土佐酒は、年々ハイレベルの争いになりゆうと、ワシゃあ感じたがやき。
ただレベルは高いがは確かながやけんど、土佐の酒やに、グルコース濃度が高過ぎるかなり甘い酒が増えちゅうのが、ちくと気に入らんかったがよ。
まあ、本番の「全国新酒鑑評会」じゃあ、グルコース濃度がかなり高い甘い酒やないと金賞が取れんっちゅうんも今年で最後で、来年度からの「全国新酒鑑評会」は「グルコース順審査」となるき、もう無理して甘い酒を造る必要はないなるはずながやき。
審査結果を見せてもうたら、司牡丹は9点の出品酒のうち8点が最高評価の「秀」やって、1点だっけちくと冒険した酒が2番目評価の「優」で、まあ素晴らしい成績やったというてえいがよ。
面白かったがは、一番冒険したグルコース濃度が今回の中で最少値(審査に不利な最も辛口)の純米大吟醸酒が、昨年は「優」やったに今年は「秀」に入っちょったがやき。
ワシゃあ、料理と一緒に楽しむやったら、これっぱあの辛口の方が絶対にえいと思うがやけんど、のう。
さて今回は、新型コロナの関係で、一般公開もなし、局の先生の講評もなし、終了後の懇親会もなしっちゅうことやき、メーカーの社員の方々の利き酒が終わりゃあ、後片付けをして、これにて令和1酒造年度高知県新酒鑑評会は、お開きとなったがよ。
優秀な評価を受けられた組合員の皆さん、まっことおめでとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社