今回は、JALグループ機内誌「スカイワード」4月号に、「草木に恋して〜牧野富太郎が愛した高知〜」っちゅう記事が掲載されちょって、司牡丹も登場しちゅうき、そちらをご紹介さいていただきますぜよ。
尚、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、航空便の利用は減っちゅうし、便数も減っちゅうし、さらに機内誌も席に置かれてのうてCAさんにお願いせにゃあ手に入らんき、なかなかこの機内誌を目にする機会はないかもしれんけんど、その機会がある方は、是非CAさんに依頼して入手してくださいや!
さて、牧野富太郎博士といやあ、我が町佐川町出身の偉人で、この記事にゃあ「植物学界のスーパースター」やっちゅうて記載されちゅうがやき。
しかも牧野博士の生家は、屋号を「岸屋」、銘柄を「菊の露」っちゅう酒蔵やって、代々佐川の地で酒造りを営まれよったがよ。
ほんで牧野博士は、明治の中頃、植物研究に生涯を捧げるため、この酒蔵を人手に譲り上京するがやき。
最終的にゃあこの酒蔵は、司牡丹酒造に譲られるがよ。
けんど、その建物としての蔵は、昭和中頃の台風で大半が倒壊し、残っちょった一棟も平成16年の連続台風で倒壊してしもうたき、何ちゃあ残ってないがが、まっこと残念ながやき。
さて、機内誌の記事やけんど、まずは「高知県立牧野植物園」の紹介があり、同園の水上園長さんの語られちゅう、「植物学者としての牧野博士の大きな3つの業績」を読んで、あらためて牧野博士の偉大さを痛感したがよ。
まず、生涯をかけて「日本にどんな植物が生えちゅうか」を調査し、精緻な植物図を備えた目録を発表することで、日本の植物分類学をグローバルスタンダードに引き上げたこと。
次に、それまで欧州の研究者が命名しよった新種の植物に、日本人として国内で初めて学名をつけた(生涯で1500種以上もの新種・新品種を命名!)こと。
3つ目が、日本や中国の伝統的な薬用植物学である本草学から出発して植物分類学を作り上げることで、植物を日本の産業振興に活かそうとしたことやっちゅうがやき。
さらに、植物学の教育普及に力を注いだことも、牧野博士の大きな業績やっちゅうがよ。
ほんじゃき、現在でも弟子の方々や植物愛好家の方々やファンの方々が少のうないがやき。
さらに、生活に窮しもっても常にオシャレでユーモアにあふれちょって、ユニークな逸話らあが枚挙にいとまがないほどやっちゅうがよ。
また、奥さんをめぐる涙をさそうような逸話も多いがやき。
ほんじゃき、NHK連続テレビ小説のドラマ化を目指す「『朝ドラに牧野富太郎を』の会」が結成(2018年7月結成)され、ワシも入って応援さいてもらいよって、同会のメンバーらあが昨年7月31日に東京都渋谷区のNHK放送センターを訪れ、高知県内を中心に全都道府県と海外からも、2万3915人もの署名が集まったことらあを記した要望書を提出さいてもうちゅうがよ。
NHK制作局長さんも、「素材として魅力がある。ドラマ化を検討したい。」っちゅう返答やったっちゅうき、結構期待できるがやき!
是非皆さんも、応援宜しゅうお願いいたしますぜよ!
さて、取材記者は、牧野植物園の後は、牧野博士の生まれ故郷の佐川町を訪れ、博士が幼い頃から足しげく通うて、草花と親しんだ「金峰神社」や、「さかわ観光協会」が入っちゅう「旧浜口家住宅」や、そして司牡丹酒造にも来られ、取材してくださっちゅうがよ。
ちなみに司牡丹じゃあ、牧野博士の作「草を褥に 木の根を枕 花と恋して九十年」にちなんで命名された、「ハナトコイシテ」(特別純米酒)が紹介されちゅうがやき。
「土佐らしくキリリと辛口で、すっきりとした口当たりの奥に、花のような香りがふわり。きれいに磨かれた、おいしい酒だ。」っちゅうて表現されちゅうがよ。
また、以下のような浅野杜氏の言葉も掲載されちゅうがやき。
「いいお酒ができて、お客さんに『おいしいね』と言ってもらうことが、私たちにとっての“花”。そこに至るまでの道はとても苦しいけれど、この“花”があるから続けていけます。」
ほいたら最後に、記事のラストに掲載されちゅう、牧野博士の言葉をご紹介さいてもうて、今回は終了さいていただきますぜよ。
「あるいは草木の精かも知れんと自分で自分を疑います。」
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司牡丹酒造株式会社