「自分で放ったすべての矢が自分にもんてくるがよ。自分こそ自分の敵ながぜよ。」(アラン)
フランス帝国の哲学者・作家・詩人・評論家で、「幸福論」で名高いアランこと、エミール=オーギュスト・シャルティエ(1868〜1951)さんの言の葉ながやき。
昔っからの故事に、「人を呪わば穴二つ」っちゅうんがあるがよ。
こりゃあ、他人を呪い殺そうらあてしよったら、その報いを受けて自分も死ぬことになるき、墓穴を二つ掘らにゃあいかんなるっちゅう意味ながやき。
また、「潜在意識にゃあ主語がない」っちゅう話を、聞いたことがないかよ?
「引き寄せの法則」らあで有名になった「潜在意識」は、自分の思うもんを引き寄せてくれたりするがやけんど、主語が抜け落ちる特徴があるっちゅうがよ。
つまり、潜在意識は、自分に向けた言葉や思いと、他人に向けた言葉や思いを、区別することができんちゅうがやき。
誰かに「あんなヤツ、不幸になれえ!」っちゅうたら、主語が抜けて「不幸になれえ!」っちゅう部分だっけが潜在意識に刷り込まれるき、結局自分に不幸を引き寄せてしまうっちゅうことながよ。
アランさんの言の葉の通り、今日おまさんが、誰かに対して放った言葉の攻撃の矢は、必ず自分に向かって帰ってくるっちゅうことながやき。
新型コロナで世の中全体がピリピリしちょって、悪口や非難や中傷や罵詈雑言が蔓延しちゅうけんど、それらあも全部自分に帰ってくるっちゅうことを、よう知っちょかにゃあいかんぜよ。