「心構えっちゅうんは、どればあ磨いたち毎日ゼロになる能力ながよ。毎朝歯を磨くように、心構えも毎朝磨き直さにゃあならんぜよ。」(田中真澄)
全国の企業・商工会・学校らあで聴衆の魂に火をつける講演を行うて、その数は7000回を超えちゅうっちゅう社会教育家、田中真澄(1936〜)さんの言の葉ながやき。
この言の葉は、まっこと目からウロコやったがよ。
これまでワシゃあ、老化による能力低下らあは別として、人間の能力っちゅうもんは、磨きゃあ磨くばあ日に日に高まっていくもんじゃと思い込んじょったがやき。
けんど「心構え」っちゅう能力だっけは、どれっぱあ磨きに磨いたち、確かに毎日ゼロになってしまうがよ。
思い返してみりゃあ、「心構え」ができてないとき、たとえば寝ぼけてボーッとしちゅう朝の通勤時に、突然大先輩に声をかけられ、キチンと元気ようご挨拶できざって、こぢゃんと反省したっちゅう経験があるがやき。
つまり「心構え」っちゅうんは、毎朝歯を磨くがとおんなじように、毎日毎日、その日のスタート時点に、磨き直さにゃあいかんっちゅうことながよ。
これからは、毎朝必ず、その日1日に起こるであろう事象に対して、心の準備をしちょくこと、「心構え」をしちょくことを、習慣にさいていただきますぜよ。