2020年06月04日

「酒販ニュース」寄稿「日本酒を今一度せんたくいたし申候」ぜよ!

 今回は、株式会社醸造産業新聞社(http://www.jsnews.co.jp/)の業界紙「酒販ニュース」(毎月1、11、21日発行)6月1日号の第2集「日本酒特集」に、ワシが寄稿さいてもうちゅうき、そのトピックについてながやき。
写真1 酒販ニュース 6月1日号

 特に今号の「日本酒特集」は、今コロナ禍で苦境にある全国の日本酒蔵元や全国の地酒専門店にとっちゃあ、まさに必読の特集となっちゅうがよ!









 まず巻頭の政所編集部長さんによる、「みせよう 日本酒の胆力」っちゅう提言は、ウイルスとともに暮らす社会で、酒の位置づけ、人が酒を飲む意味はどう変わるがか、自問自答を突き詰め、日本酒を「再定義」する時やとし、胆力をもって未来を創らにゃあいかんっちゅうて、業界にハッパをかけるがやき。
写真2 日本酒特集 アンケート

 続いての「日本酒の現在地と未来・小売店50店アンケート」と「日本酒の現在地と未来・メーカーアンケート」は、酒販店とメーカーの今と未来が浮き彫りになっちょって、コロナ禍で先が見通せん今、こぢゃんと参考になるがよ。


 さらに「発足45周年、苦境の先をどう描く」(日本名門酒会・飯田永介本部長)は、地方酒メーカーと販売業者の双方を先導する立場として、日本名門酒会の飯田本部長(岡永社長)が、「コロナ禍の前」「コロナ禍を迎えて」「コロナ禍の先へ」に分けて、日本酒を立て直すにゃあどうするかについてを語り尽くしちゅうがやき。


 ほんでラストにゃあ、「【寄稿】日本酒を今一度せんたくいたし申候」(竹村昭彦・司牡丹酒造社長)にてワシが、コロナ禍中の今こそ、日本酒業界が製版三層一丸となってやるべきことについて、持論を展開さいてもうちゅうがよ。


 さらに、コロナ関連以外にも、「飲み手との親和へ」(事例研究1.白鶴酒造、事例研究2.吉乃川)、「ロングセラーと挑戦と」(大関・長部訓子社長に聞く)、「【寄稿】日本酒の香りがもたらすリラックス効果」(鈴木佐知子・月桂冠総合研究所)っちゅう具合に、かなり中身の濃い内容になっちゅうがやき。


 ちなみに、もし購読しやあせんけんど読みたいっちゅう方は、「酒販ニュース」は基本年間購読契約(購読料:1ヵ年15400円〈消費税込〉)らしいけんど、この号だっけでも600円(消費税・送料込)で送ってくれるみたいなき(一般の方も可)、ご希望の方は醸造産業新聞社(http://www.jsnews.co.jp/)までお問い合わせくださいや。
写真3 日本名門酒会本部長インタビュー

 尚、ワシの今回のブログおよびFacebookの画像や文章は、同社編集部の許諾を得ちゅうけんど、記事の無断転用・転載は著作権侵害になるき、その点はご注意くださいや。













 ほいたら、ワシの寄稿「日本酒を今一度せんたくいたし申候」を、一部カットした土佐弁バージョンにて、以下に掲載さいていただきますぜよ。
写真4 竹村寄稿

 【日本酒を今一度せんたくいたし申候〜日本酒の意味をイノベーションし、ライトユーザーを動機づけ、未来を拓こう!〜】


 元々低迷中やった日本酒業界やけんど、昨年末にゃあ底を突き破るばあ激減し、さらに今年は新型コロナウイルスっちゅう猛威が襲うて、もはや日本酒は「絶滅危惧酒」になるがやないかとまでいわれゆうがよ。


 この大ピンチをチャンスに変えるため、ワシも必死になって考え、いろいろ手を打ってきたがやき。


 「感染の予防に免疫力を高める」ための「発酵食品」アピールや、6つの「日本酒の免疫力アップ効果」をまとめて、それらあを全社員に伝え、取引先にも一般顧客にも伝え広めたがよ。


 さらに、「家飲み需要」を盛り上げろうと、「楽しい家飲み」の提案や、ビデオ会議ツール「Zoom」らあを使うたオンライン飲み会も提案し、こちらあも伝え広めたがやき。


 さらに加えて、ワシが理事長を務める高知県酒造組合から初期費用を捻出し、「土佐酒アドバイザー」有志らあが主宰する、オンライン酒場「酔うちゅう部」(https://youtu-bu.jp )も4月末に立ち上げたがよ。


 けんど、それでもまだ全く、大ピンチをチャンスに変えるところまでは至らんがやき。


 ほいたら、これ以上何ができるがか?


 その答えは、「ライトユーザーの心が動く働きかけを実践し、彼らを『動機づけ』する」っちゅうこと、これに尽きると考えたがよ。


 ライトユーザーっちゅうたら、「飲めるけんど日本酒にほとんど興味がない人」らあながやき。


 ワシらあ日本酒業界はこれまで、このライトユーザーに対して、実は何ちゃあ手を打ってなかったっちゅうたち過言やないがよ。


 けんど、そこにこそ日本酒業界復活のカギが、無限の未開拓市場が潜んじゅうがやき!


 ほいたら、どうすりゃあライトユーザーを動機づけできるがか?


 そりゃあ一言でいうたら、日本酒に「意味のイノベーション」を起こすことながよ。


 一般に「イノベーション」たぁ、「技術革新」と訳され、そりゃあテクノロジー開発の背中を押す「技術のイノベーション」のことながやき。


 これに対し「意味のイノベーション」たぁ、市場に“新しい意味”をもたらす土壌を創るっちゅうことながよ。


 たとえば、電灯がこればあ普及しちょりながら、ロウソクはなんで今も売れ続けゆうがかっちゅうたら、「食事のムードを楽しみたい」っちゅう“新しい意味”に気づいた人がおったきながやき。


 つまりロウソクは、「意味のイノベーション」を起こすことで今も売れ続けゆうっちゅうことながよ。


 考えてみりゃあ、日本酒の「意味」も時代によって変わってきちゅうがやき。


 発祥の頃は「神事のための魔法の水」やったもんが、時代を経るごとに、「人生儀礼における必需品」、「憂いを晴らす飲み物」、「酔うための道具」・・・ちゅう具合に変遷してきたがよ。


 ほんで、ちくと前まで「日本酒ブーム」と騒がれよったけんど、その意味は「飲みよったらちくとツウっぽう見える、まあまあ美味しい珍しい飲み物」っちゅう程度やったがやないろうか。


 その程度じゃあ、到底「イノベーション」たぁいえんがやき。


 今こそ日本酒に“新しい意味”をもたらす、「意味のイノベーション」が求めらゆうがよ。


 ほいたら、現代のライトユーザーが求める“新しい意味”たぁ何か?


 人々の心が荒廃しつつある現代において、人々の求めるもんたぁ、究極的にゃあ「精神的な幸せ」ながやき。


 ほいたらワシらあは、日本酒で「精神的な幸せ」を提供せにゃあいかんっちゅうことになるがよ。


 ところで、最新の心理学や社会科学の世界じゃあ、「どうすりゃあ幸せになれるがか?」っちゅう究極の問いに対し、既に学問的にゃあ答えが出ちゅうといわれちゅうがやき。


 詳しい説明は省くけんど、幸福度に最も影響を与えるがは、実は「考え方」やっちゅうがよ。


 幸せになれる「考え方」にゃあいくつかあるけんど、そん中のひとつに「気づき」があるがやき。


 「気づき」たぁ、「今この瞬間の幸せ」に気づく力のことやっちゅうがよ。


 ほいたら、日常の中で幸せを実感できる瞬間は、どんな時ながか?


 最も多いがは、美味しいもんを食べゆう時やろう。


 またもう一つは、自分の好きなことをしゆう時やろう。


 ほいたら、ワシらあが日本酒で「精神的な幸せ」を提供するためにゃあ、「美味しいもんを食べゆう時」や「自分の好きなことをしゆう時」に日本酒を活用すりゃあ、より「今この瞬間の幸せ」に気づくことができるっちゅう、そんな提案をライトユーザーに伝え広めにゃあいかんっちゅうことになるがやき。


 ほんで、ここで究極の質問、「どうして、ワシが今、おまさんから、この商品を買わにゃあいかんがか?」を登場させるがよ。


 この質問に答える形で伝えにゃあ、ライトユーザーの心は動かされん、動機づけされんがやき。


 ほいたら、いくぜよ!


 おまさんの「好き」に日本酒が答えるがよ!


 「どうして、ワシが今、おまさんから、その日本酒を買わにゃあいかんがか?」


・・・旨いもんが好きなおまさんへ・・・「この日本酒をその地元の食と合わせて一緒にいただきゃあ、グンとお互いの旨さが倍増するきぜよ!」。


 旬や季節感が好きなおまさんへ・・・「この旬の日本酒とその旬の食を合わせていただきゃあ、相乗効果で美味しさ倍増やき!」。


 歴女(れきじょ)のおまさんへ・・・「日本酒と歴史上の偉人達の関係を知りゃあ、歴史がさらに面白うなるき!」。


 文学・芸術好きのおまさんへ・・・「幾多の文学者や芸術家らあと関わりの深い日本酒銘柄を知りゃあ、文学や芸術の面白さがグッと倍増するがやき!」。


 健康オタクのおまさんへ・・・「日本酒のこぢゃんと優れた健康効果・美容効果・癒し効果を活用すりゃあ、より健康増進につながるき!」。


 ナチュラル派のおまさんへ・・・「日本酒が、日本の自然・風土の結晶やっちゅうことを知りゃあ、メチャクチャ面白いきに!」。


 人間関係を円満にしたいおまさんへ・・・「日本酒はネットに勝る最強のコミュニケーションツールやきに!」。


 外国人の方や海外好きのおまさんへ・・・「日本酒は、世界のセレブらあに愛されちゅうって、知っちょった?」。


 お酒に弱いおまさんへ・・・「日本酒は、アルコール分の低いカクテルにしたち最高に美味しいって、知っちゅう?」。


 全く飲めんおまさんへ・・・「日本酒は、料理に使うたら美味しさ倍増の、最高の調味料になるきながよ!」。


 ・・・このような答えこそが、個々のライトユーザーにとっての日本酒の“新しい意味”であり、それこそが日本酒の「意味のイノベーション」ながやき。


 ほんで、これらあの日本酒の“新しい意味”を、ライトユーザーに伝え広め、動機づけていく中で、日本酒業界の眼前にゃあ、無限の未開拓市場が拡がることになるがぜよ!


 最後に、本稿のタイトルについてちくと言及さいていただくがよ。


 既にお気づきの方も多いろうけんど、本稿のタイトルは、坂本龍馬さんの遺した「日本を今一度せんたくいたし申候」っちゅう言葉をもじったもんながやき。


 ほんで、タイトルの「日本酒を今一度せんたくいたし申候」の「せんたく」にゃあ、以下の3つの意味を込めたがよ。


 まず一つ目は「洗濯」で、製販三層一丸となって、日本酒の意味を一新(意味のイノベーション)してピカピカにしょうっちゅうことながやき。


 次に二つ目は「選択」で、お客様が多くの酒類の中から日本酒を選びとうなるような伝え方をしょうっちゅうことながよ。


 最後の三つ目は「宣託」で、こりゃあ天の意志でありお告げであると捉え、覚悟を決めろうっちゅうことながやき。


 さあ、ともに「日本酒を今一度洗濯」し、お客様に「日本酒を今一度選択」していただこうぜよ!


 天から「宣託」を受けたっちゅう覚悟を決めて・・・。
















土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社


Posted by tsukasabotan at 09:26│Comments(4)
この記事へのコメント
zQvufaRi
Posted by FuMmRbChpXI at 2020年06月05日 11:15
NcSkoYsmj
Posted by aUnEMIScx at 2020年06月05日 11:15
QYlSyLWf
Posted by hnCuJQIjKwqfsxS at 2020年06月06日 15:20
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Posted by TFSUQqfKirvEjtI at 2020年06月06日 15:21