7月30日(木)は、午前9時半ばあから、司牡丹社内にて令和1酒造年度の「のみきり」やったがやき。
こりゃあ冬から春にかけて醸造したお酒の保存状態や品質をチェックするために、全てのお酒の貯蔵タンクのノミを切って(タンクの口を開けること)、ひっとつひっとつ夏場に利き酒するっちゅう、酒屋の伝統的な社内行事のひとつながよ。
「ノミ」を「きる」き「のみきり」ながぜよ。
ちなみに今年は、コロナ禍で出荷量が激減した関係で、ワシの記憶にあるかぎりじゃあ初めて、前年の平成30酒造年度のお酒もちくと残っちょったき、そちらもタンク貯蔵7本分(普通酒3本、本醸造酒4本)が出されちょったがやき。
今年の令和1酒造年度の分は、タンク貯蔵の日本酒(普通酒8本、本醸造酒13本、純米酒11本、特別純米酒21本)が53本やったがやき。
さらに、平成10酒造年度から平成19酒造年度までの長期熟成大古酒用の純米大吟醸酒9本と、瓶貯蔵の日本酒(生酒、生貯蔵酒、ひやおろし、吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒など)が平成30酒造年度分が10種類と令和1酒造年度分が21種類とで、日本酒合計100本やったがよ。
これほどの本数が「のみきり」に残っちゅうらあて、まっこといかにコロナ禍の影響で出荷が激減したかっちゅうことながやき。
これに加えて、焼酎が20本、焼酎ベースの柚子リキュールが7本、日本酒ベースの柚子リキュールが1本やったがよ。
これらあ全てを、ワシや杜氏、醸造部社員や営業社員らあの何名かで利き酒してチェックしたがやけんど、数があるだっけに、なかなかこれがシンドイがやき。
まずは、コロナ禍で残ってしもうちゅう平成30酒造年度の普通酒3本と本醸造酒4本は、初めてのことでちくと心配しちょったがやけんど、どのお酒も現時点じゃあ全く問題ないレベルやって、まっことホッとしたがよ。
もともとが淡麗でキレイな酒質やき、これっぱあの熟成感があった方が、むしろ美味しいと感じる方も少のうないがやないろかのう?
令和1酒造年度は、かなり米が溶けにくうて杜氏も苦労したようながやけんど、その苦労の甲斐あって、司牡丹全体としちゃあ、スッキリとキレイで淡麗な中にも、やわらかな膨らみや品格を感じさいてくれるお酒ばっかしやったがやき。
純米酒と特別純米酒は全て既に新酒に切り替わっちょって、平成30酒造年度のお酒はもう残ってないけんど、やっぱしコロナ禍の影響で、今年の令和1酒造年度のお酒はちくと多めに残っちゅうがよ。
またここ数年は毎年のことやけんど、精米歩合60%の特別純米酒、「船中八策」になる21本が、造りや搾ってから後の品質維持らあのブラッシュアップの成果もあって、際立って綺麗に感じたがやき。
ここに並べられちゅうがは原酒やき、「船中八策」やったら原酒でアルコール度数17度あるがやけんど、そんな度数の高さを全く感じさせんばあ綺麗な酒質やって、さらに荒らさもほとんど無いばあ美しゅう熟成しちょって、まっこと嬉しい限りやったがよ。
また瓶貯蔵の中じゃあ、プレミアムの「船中八策・槽搾り黒」と、秋に出荷予定の季節商品「船中八策・ひやおろし」の美味しさが、例年以上にこぢゃんと光っちょったがやき。
まず「船中八策・槽搾り黒」は、例年以上に香りがナチュラルかつ華やかで、その品格の高さはヘタな吟醸酒を凌駕しちゅうがよ!
こりゃあまさに、合わせる料理を美味しゅうする食中酒の最高峰やといえるがやき。
そんな「船中八策・槽搾り黒」は、5月末から絶賛発売中やき、まだ飲んでないっちゅう方は、是非こぢゃんとお薦めいたしますぜよ!
また「船中八策・ひやおろし」は、えい具合にキレイに低温熟成されちょって、これまた例年以上に上品で絶品やったがよ。
「船中・ひやおろし」の出荷開始までは、まだ1ヶ月ばあある(9月10日出荷開始)けんど、その頃にゃあさらに味がのって、旨みもグンと増しちゅうはずながやき。
こりゃあ今年の「船中・ひやおろし」も、出荷開始早々に完売する可能性もあるき、皆さん是非お早めのご注文を、宜しゅうお願い申し上げます!
ほんで、とにかく今年の司牡丹も、日本酒(普通酒・本醸造酒・純米酒・吟醸酒・大吟醸酒)にしろ、焼酎にしろ、リキュールにしろ、例年以上に「どれを飲んだちハズレがない!」と言うていただけるはずやき、皆さんも是非安心して、ガンガンお召し上がりいただけましたら幸いながぜよ!(ただし飲み過ぎにゃあ注意ぜよ!)
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社