「批判の目があったら学べんがやき。素直やないと本当の技術は入ってこんがぜよ。」(小川三夫)
「法隆寺の鬼」といわれた宮大工・西岡常一棟梁の唯一人の内弟子で、宮大工寺社建築専門の建設会社「鵤工舎(いかるがこうしゃ)」の創設者であり舎主、小川三夫(1947〜)さんの言の葉ながよ。
どんな分野であったち、後進の指導に当たりゆうような一流の先達に、「どんなタイプの弟子や部下が将来最も伸びるか?」っちゅうて訊ねてみりゃあ、おそらくほとんどの方が、「素直さ」を挙げるはずながやき。
実は「素直さ」っちゅうんは、立派な素質ながよ。
元々素直な人っちゅうんは、それだっけで一つの才能ながやき。
その点ワシらあて、元々がちくとヘソ曲がりなところがあって、素直さが足りんもんやき、割と若い頃からそのことに気づいて、「これぞ!」っちゅう先達に教えを乞う際にゃあ、こぢゃんと素直に相対するっちゅうことを自身に課しちょったがよ。
自分の全く知らん新しい分野の知識らあをシッカリ得たいやったら、この素直な態度が一番大事になるがやき。
たとえば、ネットやSNSの活用法らあを、ある程度年をとってから、若い人に教えを乞わにゃあいかんとしたら、一番ネックになるがは、変なプライドながよ。
どれっぱあ年若い相手に対してやち、自分の方がはるかに年上やっちゅう変なプライドらあ棄てて、こぢゃんと素直な態度で教えを乞えるかどうか、そこが成否を分けるっちゅうことながぜよ。