「晩年がえい人の条件の一つは、人のせいにせんことぜよ。」(斎藤茂太)
「心の名医」と呼ばれ、モタさんの愛称で親しまれた精神科医で随筆家の、斎藤茂太(1916〜2006)さんの言の葉ながやき。
何じゃち、誰かのせいやとか環境のせいやとかっちゅうて、自分を正当化して他人や周りに責任を押しつけるような人間っちゅうんは、そりゃあ誰やちあんまり近寄りとうない人間になってしまうき、友人や仲間が少のうなるし、また結局自分の懐(ふところ)を狭うしてしまうことにもなるきに、さらに輪をかけて周りから人が去っていくことになるがよ。
友人や仲間が少のうて、周りにゃあ人がおらんような人間が、えい晩年を過ごせるはずはないっちゅうことながやき。
反対に、何じゃち、他人や環境のせいにせんと、責任の一端は自分にあると認めて受け入れることができる人間っちゅうんは、誰やちお近づきになりたいと思うように人間になるき、友人や仲間が増えることになるし、また結局自分の懐(ふところ)を広うすことになるきに、さらに輪をかけて周りに人が集まってくることになるがよ。
友人や仲間が多うて、周りにゃあ人がいっぱい集まってくるような人間は、えい晩年を過ごせるはずやっちゅうことながぜよ。