例年やったら5〜6月頃に、高知県立大学・高知工科大学の永国寺キャンパスにて開催されよった「土佐学大会」やけんど、このコロナ禍で延期となり、さらに大学内じゃあ開催できんっちゅうことで、初めての人数制限つきのお店での開催、「はりまやライト」さんにての開催ながよ。
まずは、10名の会員メンバーが集まり、14時から14時半まで「土佐学協会・令和2年度総会」が開催(一昨日のブログ&Facebook参照)され、その後は14名の参加者が集まり15時から16時まで、泉利昆布海産七代目泉谷社長さんの「なんで南国土佐で、北海道の昆布が土佐の食文化に必要不可欠な食材ながか？」っちゅう講演があり、引き続き寿し柳三代目濱口社長さんの「昆布巻き寿司実演」(昨日のブログ&Facebook参照)があり、美味しゅう試食さいてもうたがやき。
ほんでお次は、札幌国際大学短期大学部学科長教授の遊佐先生(内閣府地域活性化伝道師)による、札幌からZoomでつながってのリモートミニ講演、「昆布の歴史と現代の食文化について」やったがよ。
まず遊佐先生から、昆布の歴史についてのお話で、鎌倉時代にゃあ北海道の松前から北陸(敦賀や小浜)への昆布の流通、「昆布ロード」がスタートしたっちゅうがやき。
それが江戸時代の「昆布ロード」になったら、北前船を使うて下関から瀬戸内海を通る西廻り航路で、直接「天下の台所」大阪まで大量に昆布が運ばれるようになって、庶民の口にも入るようになったっちゅうがよ。
続いては、北海道の昆布は種類ごとに形状や食味に特徴があり、種類ごとに出荷先や調理用途が異なり、各地で独自の食文化を形成しちゅうっちゅうことやったがやき。
ちなみに主な昆布の特徴は、以下の通りながよ。
●利尻昆布・・・清澄で風味がえい高級だしが引け、料亭での会席料理のだし昆布等に多く利用される。主な消費地は京都。
●羅臼昆布・・・香りがようてやわらこうて、黄色味を帯びた濃厚でコクのある高級だしが引ける。主な消費地は富山。
●長昆布・・・こぢゃんと長うて、北海道内で生産量は最も多い。主に佃煮や昆布巻など、食用に加工される。主な消費地は沖縄。
●日高昆布(三石昆布)・・・だしも引けるけんど、やわらこうて煮えやすいきに、佃煮、昆布巻、おでん用らあの食用が多い。主な消費地は東京、大阪。
●真昆布・・・肉厚で幅広うて、昆布の最高級品といわれる。上品な甘味を持ち、清澄なだしが取れる。主な消費地は大阪。
●細目昆布・・・1年目に採取される。黒色やけんど切り口は全種の中で最も白うて、細目の葉形で粘り強い。主な消費地は全国各地(加工用)。
次に、2013年〜2015年度の総務省家計調査による1世帯あたりの昆布の平均消費額のランキングは、1位が富山市、2位が京都市、3位が堺市、4位が盛岡市、5位が福井市、6位が奈良市、7位が金沢市、8位が山形市となっちょって、高知市は27位と、それほどでもないがやき。
ところが、全国の都道府県別による昆布消費量ランキングを見りゃあ、1位が岩手県、2位が青森県、3位が山形県、4位が富山県、5位が宮城県、6位が秋田県と続き、7位が島根県で8位が高知県となっちゅうがよ。
つまり、県全体で見りゃあ、高知県は昆布の消費量で西日本じゃあ島根県に次いで2番目に昆布をたくさん消費しゆう県じゃっちゅうことながやき。
こりゃあ、高知県を代表する郷土料理「皿鉢料理」にゃあ欠かせん寿司文化があり、昆布寿司入りの「皿鉢」は上等やっちゅう文化が根づいちゅうきやっちゅうがよ。
遊佐先生、リモートでのミニ講演、まっことありがとうございましたぜよ！
続いては、泉谷社長さんが、3種類の「だし」の試飲を用意してくださったがやき。
�〕�尻昆布と本枯節のだし
�⊃榛�布と煮干しのだし
�Ｍ絮浦�布と宗田節のだし
こりゃあ、�，狼�料理の吸い物のだしの代表的な組み合わせで、�△六彰瑤Δ匹鵑里世靴梁緝重�な組み合わせで、��は江戸前の蕎麦つゆのだしの代表的な組み合わせやっちゅうがよ。
早速、ワシも試飲さいてもうたがやけんど、�，肋緝覆農�練された旨み、�△麓儡海靴量郤颪△佞譴觧櫃漾↓�は宗田節の香りが引き立つ旨みで、それぞれに良さがあることがハッキリと分かって、まっこと面白かったがやき。
ほんで最後に、泉谷社長さんから、参加者の皆さんへのお土産が紹介されたがよ。
「細おぼろ昆布」「宗田節塩昆布」「利尻昆布一等」「だしパック」の4点っちゅうことで、皆さん大悦びやったがやき。
泉谷社長さん、まっことありがとうございましたぜよ！
こうして17時にゃあ、第14回「土佐学大会」は、無事お開きとなったがよ。
ご参加いただきました皆さん、まっことありがとうございましたぜよ！
尚、今回の講演らあの内容についちゃあ、全て撮影さいてもうちゅうき、後日編集して動画サイトにアップさいていただきますきに、残念ながら参加がかなわんかった皆さんや県外の皆さんらあは、楽しみにお待ちくださいや！
さてその後は、泉谷社長さんを囲んで7名にて、懇親会のスタートながやき。
まずは生ビールで、お疲れ様の乾杯の練習ながよ。
お料理は、「はりまやライト」の濱口社長さんが、腕によりをかけて作ってくださり、まずは「サラダ」が、続いては「寿司盛り」と「鮮魚のカルパッチョ」が登場し、みんなあ拍手喝采ながやき。
こりゃあ日本酒やっちゅうことで、ワシが持ち込み寄贈さいてもうた、「司牡丹・日土人(ひとびと)」(永田農法・純米酒)、「司牡丹・土佐麗(とさうらら)」(純米吟醸酒)、「司牡丹・蒼々(そうそう)」(純米吟醸酒)の3本が登場したがよ。
最初は吟醸酒がえいっちゅうことで、「土佐麗」と「蒼々」を注ぎ合うて、みんなあであらためて正式な乾杯をしたがやき。
ちなみに「土佐麗」はカプロン酸エチル系の酵母を使うちゅうきデリシャスリンゴ系の香り、「蒼々」は酢酸イソアミル系の酵母を使うちゅうきバナナ・メロン系の香りが華やかに立って、皆さん「こりゃ旨いっ！」っちゅうて、大悦びやったがよ。
みんなあで、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、盛り上がったがやき。
「天ぷら」も登場し、途中からはちくと吟醸酒の香りが邪魔になってくるき、こっから「日土人」が本領発揮ながよ。
「寿司」や「天ぷら」と合わせりゃあ、素材の良さをこのお酒がダシのように下から支えて押し上げてくれ、美味しさ倍増で、箸も杯も止まらんなるっちゅうもんながやき。
さらにさらに、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、大盛り上がりとなったがよ。
泉谷社長さんとも、いろんな話題で盛り上がり、ワシもあらためて土佐の昆布文化の面白さに、いろいろ気づかいてもうたがやき。
「土佐の酢みかん文化」と「土佐寿司文化」に、土佐の昆布文化と土佐の鰹節文化を合わせた「土佐のだし文化」が加わりゃあ、折れん三本の矢のごとく、他にゃあない独特で最強の「土佐の三大食文化」となるがやないろうかのう？！
〆にゃあ、デザートのアイスと「昆布茶」をいただき、大盛り上がりの懇親会は、20時前にゃあ大団円のお開きとなったがよ。
いろいろ準備や運営らあを担当していただいた土佐学協会メンバーの皆さん、リモートを担当していただいた浅野さん、そして泉利昆布海産の泉谷社長さん、札幌国際大学短期大学の遊佐先生、寿し柳の濱口社長さん、皆さんまっこと、まっことありがとうございましたぜよ！
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司牡丹酒造株式会社
