2020年09月01日

「高知県×超異分野学会 フードテックフォーラム」セッションぜよ!





8月28日(金)は、「高知県×超異分野学会 フードテックフォーラム」が「高知の食の未来をテクノロジーで創る」をテーマに開催され、そのセッション1「地元の食文化を世界へ」に、高知県酒造組合理事長として、ワシが登壇さいてもうたがやき。
2020.9.1写真1 受付












高知県じゃあ、先進的な技術シーズを有するスタートアップ企業や研究者を県内に呼び込み、県内の事業者や起業家と協働することで、高知の豊かな自然環境を舞台とした独自性の高い実証実験プロジェクトを創出する取り組みを進めよって、今回は、新しい知識を生み出すためのプラットフォーム「超異分野学会」を日本各地で展開されゆう株式会社リバネスさんと連携し、高知県が保有する資産に焦点をあて、スタートアップ企業や研究者の知識を活用して何ができるかを考える、「高知県×超異分野学会 フードテックフォーラム」を開催したっちゅう流れながよ。
写真2 フォーラムパンフ写真3 フォーラムパンフ2

















ほんで、そのセッション1が「地元の食文化を世界へ」っちゅうテーマのパネルディスカッションで、そこに高知県酒造組合理事長のワシが、登壇さいていただくことになったがやき。


会場の「ちよテラホール」に、ワシゃあ11時前にゃあうかごうて、まずは打ち合わせがあり、昼食のお弁当もいただいたがよ。
写真4 弁当

ほんで、13時からの開会やき、その10分ばあ前に会場に入らいてもうたら、60名ばあの聴講者の方々が、既に来場されちょったがやき。










また、今回はオンラインを駆使してのフォーラムやっちゅうことで、オンライン上にも県内外から130名ばあの方々が聴講してくださりゆうっちゅうことやったがよ。
写真5 会場参加者












13時にゃあ開会し、まずは主催者を代表して、高知県産学官民連携センター長の澤田センター長さんから、開会のご挨拶があったがやき。
2020.9.1写真6 開会













続いては、株式会社リバネスの地域開発事業部の岸本さんから、趣旨説明があったがよ。
写真7 主催者挨拶写真8 趣旨説明













写真9 趣旨説明2

岸本さんは、高知県の生まれやっちゅうことで、テクノロジーで高知県をまっと前に進めたいっちゅう思いで、このフォーラムを担当さいてもうたっちゅうがやき。


テーマのとおり、「高知の食の未来をテクノロジーで創る」っちゅうことながよ。


このフォーラムで、新しい事業の種を見つけ、そして仲間を集めて議論を続け、そんな中で可能性を見極め、次につなげていっていただきたいっちゅうがやき。


続いては、株式会社リバネスの代表取締役副社長CTOの井上浄さんから、「超異分野で美味しさと健康を考える」っちゅう、キーノートスピーチがあったがよ。
写真10 キーノートスピーチ写真11 キーノートスピーチ2













まず株式会社リバネスたぁ、研究好きの研究者ばっかしか集まって2002年に創業した会社やっちゅうがやき。


今まで分かってなかったことを仮説を立てて検証するっちゅうんが研究であり、それが大好きな異分野の研究者がいっぱい集まったら、新しゅうて凄いことができるがやないかと思うて、起業しょうとしたがやけんど、結局みんなあ自分の研究が一番面白いと思うちゅうもんやき、いつまで経ったち会社が立ち上がらんっちゅうことに気づいたっちゅうがよ。


そこで、「超異分野交流会」を開催したところ、うまいこといって会社が立ち上がったっちゅうことで、「超異分野学会」を作ることになったっちゅうがやき。


会社の理念は、「科学技術の発展と地球貢献を実現する」で、コアコンピタンスは、「サイエンスとテクノロジーをわかりやすう伝える」やっちゅうがよ。


ちなみに「超異分野学会」から生まれた新しい挑戦の事例として、「腸内デザイン勉強会」があり、食や生活習慣等に介入することで、腸内環境をデザインし、ヒトの健康に寄与することを目指すっちゅうがやき。


また、「嗜好品5.0」っちゅうんもあり、こちらは人類にとって“嗜好品”たぁ何か、未来の嗜好品はどのように変わっていくがか等々、嗜好品が与える影響を様々な専門家とともに考えていくセミナーやっちゅうことで、第1回は「嗜好品の歴史」っちゅうテーマで8月18日に開催され、第2回は「嗜好品の化学と生物学」っちゅうテーマで、9月9日に開催予定やっちゅうがよ。


確かに、異分野の研究者同士が、それぞれの垣根を超えて、ある共通のテーマについて頭脳を結集させりゃあ、そりゃあ確かにこぢゃんと凄いことが起こりそうな気がしてくるっちゅうもんながやき。


最後は井上副社長さんの音頭で、みんなあで右手を突き上げもって、「さあ、研究だ!」っちゅうて声をあげたがよ。


さていよいよ、セッション1「地元の食文化を世界へ」のスタートで、会場の舞台にゃあ、高知県酒造組合理事長のワシと、モデレーターの株式会社リバネス執行役員の塚田周平さんが登壇したがやき。


もうお二人は、リモートでの参加で、ヤンマーホールディングス株式会社食事業部推進室プロデュース部の橋本康治部長さんと、アグリホールディングス株式会社の前田一成社長さんっちゅうメンバーやったがよ。


モデレーターの塚田さんの進行にてスタートし、まずは3人のパネリストの自己紹介からやったがやき。
写真12 モデレーター塚田さん












前田社長さんは、2006年よりスタートアップ、ベンチャー企業の立ち上げとエンジェル投資を始め、これまで数十の事業開発を行うてきちょって、2006年よりデータセンター関連、2009年よりスポーツ業界のIT化、2013年より農業と食の事業開発に取り組み(アグリホールディングス株式会社)、日本、アメリカ、中国、シンガポール、香港で事業を行うてきたっちゅうがよ。
写真13 前田社長自己紹介

さらに、2020年より、人とロボットによる仕事、事業、社会システムの変革を推進するためDXHR株式会社を開始したっちゅうがやき。


ほんで、日本食文化であるお弁当・おにぎりの事業展開と、日本食材の輸出及びマーケティングを欧米、アジアで展開してきたっちゅうがよ。


また現在、水産庁の事業に関連して、漁港や水産加工メーカー(対象魚種:ほぼサバ以外、カツオ、イワシ、昆布、エビ、鯛、貝類ほか)を探しゆうっちゅうがやき。


もうお一人の橋本部長さんは、大分県のみかん・米農家の出身で、平成元年に鹿児島大学卒業後ヤンマーディーゼルに入社し、事業開発室海洋開発グループから流通機器部、舶用システム事業部、販売会社と多岐にわたる業務を経験し、東海ヤンマーにて愛知県内漁業・マリン市場の営業担当として環境エンジニアリング部に所属した後、ヤンマー舶用システム(株)にて経営企画から役員室秘書役らあを務めたっちゅうがよ。
写真14 橋本部長自己紹介

ほんで2010年にヤンマーアグリイノベーション(株)の代表取締役に就任し、ライステクノロジーかわち(株)を設立し、現在はヤンマーホールディングス(株)食事業推進室も兼務しちゅうっちゅうがやき。


ちなみに、ヤンマーのミッションステイツメントは、「わたしたちは自然と共生し生命の根幹を担う食料生産とエネルギー変換の分野でお客様の課題を解決し未来につながる社会とより豊かな暮らしを実現します。」やっちゅうがよ。


さらにヤンマー・マルシェのミッションは、「生産者と共に魅力ある食産業と食文化を創造する。」で、任務とビジョンは「食材を最高の美味しさで提供する。」で、企業イメージは「安全」「新鮮」「ワクワク」であり、取り組む価値提供は、「生産履歴が分かる」「食材の魅力」「楽しい時間と空間」「農漁業の持続性への貢献」やっちゅうがやき。
写真15 ヤンマーマルシェミッション

続いてはワシから、自己紹介と会社紹介をさいてもうたがよ。


まず司牡丹は、創業400年を超える高知県に現存する最古の企業といわれ、坂本龍馬さんと最も縁の深い蔵元やっちゅう話らあをさいてもうたがやき。


ほんで、ワシゃあ平成27年より、土佐酒18蔵が加盟する、高知県酒造組合の理事長を務めさいてもらいゆうっちゅう話をさいてもうたがよ。


続いては、モデレーターの塚田さんから、海外に届けたい日本食材の一番の価値はどのようなもんかっちゅうテーマが与えられたがやき。


今度は、ワシからやったき、土佐酒ブランドコンセプト「TOSA NAKAMA SAKE」についての話をさいてもうたがよ。


ちなみに「なかま」にゃあ一般的な「なかま」=「同志」っちゅう意味と、土佐弁でいう「なかま」=「シェアする」っちゅう、2つの意味があり、「TOSA NAKAMA SAKE」にゃあ、以下の4つのコンセプトがあるがやき。


まずは、杯を「なかま」(シェア)にしてナンボでも酌み交わせる淡麗辛口やっちゅう「杯をNAKAMA」、次に山川海の食材の素材の美味しさを下から支えて押し上げてさらに美味しゅうしてくれる食中酒やっちゅう「食とNAKAMA」、3つ目は18蔵の造りのデータを全社で共有し全体でレベルアップしゆうっちゅう「技をNAKAMA」、4つ目はそれらあの結果として酌み交わしゃあ誰やちすっと仲間になれる、ネットに勝る最強のコミュニケーションツールやっちゅう「人とNAKAMA」っちゅう、4つのコンセプトながよ。


これが県内外にも海外にも届けたい、土佐酒の一番の価値やっちゅうことながやき。


お次の橋本部長さんからは、お米と水でできた新素材の米ゲルを、「ライスジュレ」と名付けてブランド化しちゅうっちゅう話があったがよ。
写真16 ライスジュレとは

米の消費量が減少し、耕作放棄地が増大し、自給率が減少しちゅうっちゅう現状において、米の需要拡大が急務やっちゅうことで開発されたもんやっちゅうがやき。


海外での日本産米の販売量を増やすにゃあ、価格競争力が必要やきっちゅうことながよ。


やっぱし日本食材の一番の価値は、「ご飯と汁を中心にだしや発酵調味料を用いた料理」である「和食文化」にあるがやき、米はこぢゃんと重要やっちゅうがやき。


前田社長さんからは、コロナ禍で食産業のあり方が変わってきゆうっちゅう話があったがよ。


日本もアメリカも飲食業に関しちゃあ、業態転換や顧客価値の転換がテーマになる、すなわち顧客との関係性の見直しや、ビジネスモデルの転換が必要やっちゅうがやき。


さらに、いま伝えろうとしゆう食文化自体が文化として競争力や魅力があるかを、検討し直す必要があるっちゅうがよ。


結局、ブランドの通ったワイン、バイヤーや顧客に支持されたワインは食卓に並ぶっちゅうことながやき。


いまあるもんが、そのまんま世界の人に伝わるがか、それとも新たな創造せにゃあ伝わらんがかを、しっかりと検討せにゃあいかんっちゅうがよ。


続いては、海外展開をどのように進めてきたかっちゅうテーマで、これもワシからやったがやき。


まず司牡丹としちゃあ、昭和59年から輸出を開始しちょったけんど、十数年ばあはほとんど結果がついてこんかったがよ。


その頃は、日本酒っちゅうたら、海外じゃあ超熱燗に沸騰さいて飲む、極東の変わった飲み物ばあにしか思われてなかったがやき。
写真17 TOSA NAKAMA SAKE

これが、地道な普及活動と、日本食ブームが手伝うて、やっと日本酒も評価されだいて、売れるようになっていったがよ。


大切なポイントは、地道に普及活動を続けもって、常にアンテナは高うに掲げちょくことやないろうか?


日本食がブームになったり、あるいは有名シェフが日本酒に興味を持ってくれたり・・・そんな千載一遇のきっかけを逃さんように、アンテナを高うに掲げちょくっちゅうことながやき。


橋本部長さんからは、世界の食品市場の新しい動向についての話があったがよ。
写真18 橋本部長 日本食材の価値

ヴィーガン(完全菜食主義)を筆頭とした、ローフーディスト、ラクトベジタリアン、ラクトオポベジタリアン、ベスクタリアン、セミベジタリアン(フレキシタリアン)の流れらあについてやったがやき。


日本の食文化も、そのまんまやのうて、そんな世界の新しい流れらあをしっかり見据え、現地の消費者ニーズに合致したアレンジが必須やっちゅうがよ。


前田社長さんからは、いままでの海外展開とこれからの海外展開のあり方は違うっちゅう話があり、つまりオペレーションや人材の管理に苦労する、食材のコストが高うなる、マーケットへのフィットが大事やっちゅうことやったがやき。


最後に、海外に一歩踏み出すために必要なこたぁ何かっちゅうテーマが投げかけられたがよ。


まず前田社長さんからは、グローバルマーケットの需要と顧客価値を徹底的に追求することやっちゅうがやき。
写真19 前田社長 食産業のあり方写真20 前田社長 食文化自体の魅力













写真21 橋本部長 ヴィーガン市場

たとえば、日本産の人工培養肉やベジミートが世界的に競争力のあるブランド構築と価格で売れるがか(+なんで高知ながか?)っちゅうことながよ。










ちなみにノルウェーは、「サーモンだけで1兆円」やっちゅうがやき。
写真22 前田社長 サーモンだけで

前田部長さんからは、「お米の用途を広げたまちの新産業創出 高知の地域資源を世界へ」っちゅう話があったがよ。









ワシの語った「なかま」の話題を早速取り込んでくださり、農林水産物や地域産品らあの「素材」と、インフラ、風土、産業力らあの「道具」に、「なかま」を加えて、世界へ向かおうっちゅうがやき。
写真23 橋本部長 高知の地域資源を

「素材」×「道具」×「なかま」➡「世界へ」っちゅうことながよ。


最後にワシから、単なる物質として輸出しょうとするだけじゃあ続かん、「精神と物質の統合」を目指すべきやっちゅう話をさいてもうたがやき。


日本酒における「精神」たぁ、日本酒の伝統、歴史、文化、理念、意味、意義、意志、魂・・・ちゅうところで、土佐酒にとっちゃあ「TOSA NAKAMA SAKE」ながよ。


特に欧米の方々は、物質そのもんよりか、そっちの方に興味を示すことが多いき、輸出する際にゃあ最初っから「精神と物質の統合」を目指して活動するべきやないかっちゅう話をさいてもうたがやき。


こうして、モデレーターの塚田さんから、まとめとして総括があり、セッション1「地元の食文化を世界へ」は、拍手喝采の中で、無事終了したがよ。


この後も、セッション2やセッション3と、まっこと興味深いパネルディスカッションらあがズラリやったがやけんど、ワシゃあ残念ながら、高知県酒造組合の総会があるき、これにて退出さいてもうたがやき。
写真24 前田社長と橋本部長

主催者の高知県の皆さん、リバネスの皆さん、ヤンマーホールディングスの橋本部長さん、アグリホールディングスの前田社長さん、そしてご聴講いただきました皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!

















土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社


Posted by tsukasabotan at 10:50│Comments(8)
この記事へのコメント
KurqtJGokyvThO
Posted by aLvuUhnxBtsKgIr at 2020年09月01日 16:29
FUKVCfwRjLu
Posted by RavOefopPn at 2020年09月01日 16:29
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Posted by HtrOiMRJ at 2020年09月01日 23:28
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Posted by bjeInyAhSXJZQkV at 2020年09月01日 23:28
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Posted by qltikjVIwNs at 2020年09月04日 15:41
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Posted by yWnNDBkAXf at 2020年09月04日 15:41
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Posted by lTnidjaxZ at 2020年09月04日 20:16
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Posted by KjhgGDXRHApLWU at 2020年09月04日 20:16