「自分を人生の主語として生きるぜよ。」(福島智)
バリアフリー教育、障害学、障害者福祉、アクセシビリティを専門とする東京大学教授で、世界で初めて盲ろうの常勤大学教員となった、福島智(1962〜)さんの言の葉ながやき。
この言の葉に感じるもんがあるっちゅうことは、逆に自分を人生の主語として生きてない人が、世の中にゃあ多いっちゅうことながよ。
自分の人生やに、主体性がのうて周りに流され、ただ生きちゅうだっけの人生を送りやあせんかよ?
自分の人生やに、他人や周りの評価ばっかし気にして、借り物の主語で生きちゃあせんかよ?
自分の人生やに、何やち「自分事」やのうて、「他人事」のように生きちゃあせんかよ?
自分の人生やに、周りや環境のせいばっかしにして、一切自分にゃあ責任がないかのように生きちゃあせんかよ?
ここでちくと、福島さんの人生を考えてみろうや。
9歳で失明し、18歳で聴力を失いもって、東京大学教授となった方が、この言の葉を語ったがやと知りゃあ、ちくと恥ずかしゅうはならんかよ?
そりゃあつまり、自分を人生の主語として生きるっちゅうんが、ワシらあはまだまだできてないっちゅうことながぜよ。