「おおよそわが身に降りかかる事柄は、すべてこれを天の命(めい)として慎んでお受けするっちゅうことが、ワシらあにとっちゃあ最善の人生態度と思うわけぜよ。」(森信三)
その生涯から、「人生二度なし」の真理を根本信条とし、「全一学」っちゅう、宇宙の哲理と人間の生き方を探求する学問を提唱した哲学者であり教育者、森信三(1896〜1992)さんの言の葉ながやき。
イヤなことや面倒なことや大変なことらあが、自分の身に降りかかってきたとき、ワシらあは「何で自分だけに」とか、「サイアクッ!」とか、とにかくそういう反応や態度をとってしまいがちながよ。
けんど、よう考えてみたら、えいことばっかしが起こる人生らあてあり得んし、そんな何の障害もないような人生にゃあ、結局自身の成長もないっちゅうことになるがやき。
えいこともありゃあ、悪いこともある・・・そんな中で悦んだり悲しんだり、笑うたり泣いたりしもって、一歩一歩人間的に成長していく・・・それが人生やと腑に落とすことができりゃあ、今回の言の葉でいう人生態度をとることができるようになるっちゅうことながよ。
すなわち、「わが身に降りかかる事柄は、すべてこれを天の命(めい)として慎んでお受けするっちゅう、最善の人生態度」をとることができるようになるがぜよ。