「仕事の『仕』にも『事』にも、仕えるっちゅう意味があるがやき。仕事はするがやのうて、させてもらうもん。仕え切る心で臨まにゃあ、いつまでやち自分が何者かは見えてこんぜよ。」(越智直正)
靴下専門店の全国チェーン「靴下屋」を一代で築いた、タピオ株式会社の創業者で代表取締役会長、越智直正(1939〜)さんの言の葉ながよ。
なんぼ仕事ができる人間やったとしたち、「仕事をする」っちゅう自己中心的な心で臨みゆううちは、まだまだ自分の本当の姿は見えてこん、天職や天命までは見えてこんっちゅうことながやき。
自分の本当の姿、天職や天命を見つたいやったら、仕事は「するもん」やのうて、「させてもらうもん」やっちゅうことに気づき、仕え切る心で臨まにゃあいかんっちゅうことながよ。
そりゃあつまり、お客様の悦びに仕え切るっちゅうことであり、そこにゃあもはや自分っちゅう存在らあないなっちょって、仕事そのものと一体化した存在があるだけやっちゅう、おそらくはそんな境地ながやき。
そこまで行くがは、なかなか難しいかもしれんけんど、ちびっとずつやったら誰やち近づいていけるはずながぜよ。