「教えてもろうたこたぁ忘れるがよ。苦労して苦労して、やっと学んだもんは決して忘れんぜよ。」(小野二郎)
ミシュラン史上最高齢(94歳!)の三ツ星シェフやった(一般予約できんなったことで2020年版より非掲載)、銀座の名店中の名店鮨屋「すきやばし次郎」主人、小野二郎(1925〜)さんの言の葉ながやき。
和食の料理人の世界じゃあ、誰っちゃあ何ちゃあ教えてくれんき、自らの五感で盗まにゃあいかんっちゅう話をよう聞くけんど、何で教えてくれんがかっちゅうその答えが、この鮨の神様・小野二郎さんの言の葉の中にあるがよ。
「教えてくれん!」「指示がない!」「聞いてない!」・・・ちゅうんは、もはやそんな言葉が出た時点で、「自分事」やのうて「他人事」やっちゅうことながやき。
そんな姿勢でナンボ学んだち、ナンボ修行したち、結局はスッと忘れてしもうて、何ちゃあ身につかんっちゅうことながよ。
逆に、誰っちゃあ何ちゃあ教えてくれいじゃち、誰っちゃあから何の指示もなかったとしたち、自ら動いて、聞いたり尋ねたり質問したり試してみたり・・・らあを続けていく中で、苦労して苦労して手に入れたもんは、決して何があったち忘れるこたぁない、自分だっけの最高の宝物となるっちゅうことながぜよ!