2020年10月25日

幸せの言の葉〈1418〉

「人間の自由を奪うもんは、暴君よりか悪法よりか、実に社会の習慣ながぜよ。」(ジョン・スチュアート・ミル)


イギリスの政治哲学者で経済思想家でもある、ジョン・スチュアート・ミル(1806〜1873)さんの言の葉ながやき。


平常時やったら、ミルさんのこの言の葉の意味は、なかなか伝わりにくいかもしれんがよ。


けんど、この長期化するコロナ禍においちゃあ、皆さん「確かにそうや!」と納得できるがやないろうか。


つまり、おまさんが今もし自由が圧迫されて息苦しゅうに感じちゅうとしたら、そりゃあ暴君や悪法のせいやのうて、「同調圧力」や「自粛警察」っちゅうような、「社会の習慣」のせいやっちゅうことながやき。


ヒットラーの独裁政権が誕生したがは実は「民主主義」の下やったっちゅう事実と似いて、「社会の習慣」っちゅうもんは、空気みたいに何気ない存在でありながら、実は物凄いパワーを秘めちゅうがよ。


しかも、そりゃあ常に正しいっちゅうわけやないきに、間違うた方向に流れだいてしもうたら恐ろしいことになるがやき。


「社会の習慣」っちゅうたら聞こえがえいき、間違いらあなさそうに聞こえるけんど、実は大きゅう間違うことがあるっちゅうことだっけは、絶対に忘れちゃあいかんがぜよ。




Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)