2021年01月11日

幸せの言の葉〈1441〉

「アテの前にゃあ、これから出会い、学びゆく広大な世界が広がっちゅうがやき。そう気づいた時、アテは歓喜に震うたがよ。未来はアテのもんぞね!」(ルーシー・モード・モンゴメリ 著 「赤毛のアン」より)


国際的に親しまれゆう英系カナダ文学の草分け的人物で、「赤毛のアン」の作者として有名なカナダの小説家、ルーシー・モード・モンゴメリ(1874〜1942)さんの「赤毛のアン」からの言の葉ながやき。


皆さんも、若い頃にゃあ、この言の葉とおんなじような感覚を持ったことがあるがやないろうか。


ワシも、大学生になって初めて東京での暮らしをスタートした時、この言の葉のような感覚を持った記憶があるがよ。


自分の目の前にゃあ、新しい出会いや新たな世界が広大に広がっちゅうがやと思うたら、ワクワクが止まらんかったがやき。


ほんで、何の根拠もないけんど、何じゃちできそうな気がして、それこそ未来はワシのもんやと確信しちょったがよ。


けんど、そんな感覚になれたがは、その頃(昭和50年代後半)の時代背景があった上で、さらに若い頃特有の感覚やと思われるかもしれんけんど、そんなこたぁないとワシゃあ思うちゅうがやき。


確かに現代は、経済縮小の時代なもんやき、若いもんやち能天気にこんな感覚にゃあなれんっちゅうがも分かるけんど、ホンマにそうやろか?


この言の葉を語った「赤毛のアン」やち、11歳の時に孤児院から引き取られたっちゅう身の上やし、その後やち様々な問題や騒動に遭遇し、決して一般的に幸福な人生たぁいえんがよ。


それでも、持ち前の豊かな想像力で(時に悲観的になりながらも)、明るう前向きに生きていくっちゅうんが、「赤毛のアン」ながやき。


つまり、時代のせいやない、環境のせいでもない、さらに年齢のせいでもないがよ!


どんな時代に生まれたち、どんな環境におったち、いくつになったとしたち、豊かな想像力と明るさと少しの前向きな思いさえ失わんかったら、これからの出会いや今後の新たな世界に対して、期待でワクワクしもって、「未来は自分のもんじゃ!」と感じることはできるっちゅうことながぜよ!




Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)