2021年02月13日

幸せの言の葉〈1450〉

「人間はチビッとばあ品行は悪うたちえいけんど、品性はようなけりゃあいかんぜよ。」(小津安二郎)


「小津調」と称される独特の映像世界で優れた作品を生み出し、世界的にも高い評価を得ちゅう映画監督・脚本家、小津安二郎(1903〜1963)さんの言の葉ながやき。


「品行」っちゅうんは、外面的な行動や態度のことながよ。


一方「品性」っちゅうんは、内面的な人柄や性質のことながやき。


つまり、外面的な行動や態度がチビッとばあ悪うたちかまんけんど、内面的な人柄や性質はようなけりゃあいかんっちゅうことながよ。


世の中にゃあ、品行方正で真面目に見えるけんど、何とのう品性がようないような人が意外に少のうないがやき。


なんぼ外面的に取り繕うたち、内面の品性っちゅうもんは、どっからとものうジンワリと滲み出てくるもんやきながよ。


品性はどうしたらようなるからあて、ワシにゃあよう分からんけんど、おそらくは自分の品性のことらあ考えもせんと、たとえばお客様の幸せのことばっかしを真摯に考え抜きゆうような人に、いつの間にか宿るようなもんながやないろうかのう。


ほんで、お客様の幸せだけやのうて、より多くの人々の幸せや社会全体の幸せのことまでを真摯に考え抜きゆうような人にゃあ、さらに「品格」っちゅう高貴な気配が滲み出てくるもんやと思うがぜよ。




Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)