「専門家っちゅうもんは全体の関係は見ちゃあせん。専門家の知識は使うべし。それに呑まれちゃあいかんぜよ。」(正力松太郎)
内務官僚、警察官、実業家、政治家で、読売新聞社社主、日本テレビ放送網代表取締役社長、読売テレビ会長らあを歴任した、読売ジャイアンツ創業者であり初代オーナーでもある、正力松太郎(1885〜1969)さんの言の葉ながやき。
専門家っちゅう存在は、どんな分野においてやちこぢゃんと重要ながよ。
たとえば日本酒の分野で、杜氏っちゅう酒造りの専門家がおらんかったら、えい酒らあて生み出すことすらできんなるがやき。
けんど、当然専門家はあるパートにおいての専門のプロフェッショナルやきにこそ、全体の関係らあについてまでを見るこたぁ、なかなか難しいもんながよ。
専門家の知識や技術はこぢゃんと大事にせにゃあいかんし、その豊かな知識や技術を大いに活用すりゃあ、様々なイノベーションを起こすことやち可能になるがやき。
けんど、なんぼ大事やっちゅうたち、それに呑まれてしもうたらいかんがよ。
たとえば酒造りの専門家と販売の専門家、あるいは経理の専門家らあの間を上手につなげるにゃあ、どの専門分野にも呑まれることのう、関係づけたり、つなぎ合わせたりして、全体の関係やバランスらあを、どっかに偏ることのうしっかりと見ることのできる人間も、必要やっちゅうことながぜよ。