今回のお薦め書籍は、2月末に発刊されたばっかしでベストセラーになり重版となっちゅう、小阪裕司先生(https://kosakayuji.com/)の最新刊「『顧客消滅』時代のマーケティング 〜ファンから始まる『売れるしくみ』の作り方〜」(小阪裕司 著 PHPビジネス新書 2021年3月11日発行 870円+税)を、ご紹介さいていただきますぜよ。
約8年ぶりの小阪先生のビジネス書に感激し、ワシゃあむさぼるように一晩で、線を引きまくりながら読破してしもうちょったがやき。
その中にゃあ、オビの「成功事例」のキャッチにもあるとおり、「営業自粛でも前年比150%を達成したレストラン」や、「深夜営業NGでも売上を維持したバー」や、他にも「コロナ禍でも好調を維持しちゅう墓石屋」や、「ディズニーランドより楽しいかも」とお客様に言われるミニスーパーの事例らあが多数掲載されちょって、こぢゃんと学びになるがよ。
ほんで、何ちゅうたちこの書籍の最大の価値は、サブタイトルにある「ファンから始まる『売れるしくみ』の作り方」が分かることであり、またオビのキャッチコピーの「コロナ禍でも売上を伸ばし続けるたった一つの方法」が理解できることにあるがやき。
そりゃあ何かっちゅうたら、その答えを一言で言うてしもうたら「ファンダム」を作ることながよ!
熱心なファンらあと、その人らあが作り出す世界のことを「ファンダム」と呼ぶがやき。
ほんで、その「ファンダム」を作るためにゃあ、「お客」ととにかく「つながり」をつくり、「顧客」(リピーター)になってもうて、さらに「ファン」になってもらうっちゅうことながよ。
この書籍にゃあ、そのやり方についてが、具体的に示されちゅうがやき。
しかも、1冊870円(+税)の新書本で、読みやすい平易な文章で書かれちゅうきに、「コロナ禍やち売上を伸ばし続けるたった一つの方法」を知りたいやったら、もはやこの書籍を「買わん」「読まん」っちゅう選択肢は、あり得んと言うたちえいばあながよ!
また、この書籍は、最終顧客と直接接する「B to C」の業種だけやのうて、最終顧客と直接接することの少ない「B to B」の業種にやち、こぢゃんと参考になる事例や手法もしっかり掲載されちゅうきに、飲食業や小売業の方々だけやのうて、卸売業やメーカーの方々にも、強力にお薦めできるがやき。
特に、全国の「日本名門酒会」の加盟店さんにとっちゃあ、「日本名門酒会」が業界唯一最強の「価値創造型サプライチェーン」やと、あらためて気づかされ、何とワシらあは恵まれちゅうことかと、つくづく実感することができるがも、この書籍の大きな魅力であることも付け加えさいていただきますぜよ。
さらに、もう一点、付け加えさいていただくなら、この書籍に掲載されちゅう事例は、ただ単に珍しい成功事例を取り上げて掲載しちゅうようなもんやのうて、重要な点は、「これは科学や!」っちゅうことながよ!
小阪先生は、情報学の博士でもあり、「感性と行動の科学」をもとにしたビジネス理論と実践手法を20年以上にわたって、「ワクワク系マーケティング実践会」会員企業約5000社とともに実践の中で研究開発されてきちゅうきに、つまりは「こういう実践をすりゃあこういう結果が出る」っちゅうことに他ならず、誰やち同じ結果を出すことができるっちゅうことながやき!
ほんじゃき、もし今、おまさんの仕事がコロナ禍で大変やっちゅうがやったら、そりゃあもう絶対に!ご一読をお薦めいたしますぜよ!
さらに、この書籍の終章は「『アフターコロナ時代』に必要なもの」っちゅうタイトルで、「これから一層現実化する三つの未来」が描かれちゅうがよ。
まず、一つめは「業種分類は消滅する」ながやき。
こりゃあ、たとえば美容院なら美容院、酒販店なら酒販店っちゅう縛りがあいまいになっていくっちゅうことながよ。
この動きは、既に明らかに加速しゆうがやき。
書店がえい例ながよ。
かつて「ヴィレッジヴァンガード」のように書籍以外の様々な商品を売る書店は珍しい存在やったけんど、いまや書店店頭で書籍以外のモノを売るこたぁ当たり前となっちょって、カフェ併設の店も増えちゅうがやき。
既に「カフェながか、雑貨屋ながか分からん書店」の時代やっちゅうことながよ。
二つめは「多くのビジネスが『教育産業』になっていく」ながやき。
こりゃあ、たとえば酒屋さんが日本酒教室を開き月謝をいただくっちゅうケースももちろんあるろうけんど、小阪先生の語る「教育産業」たぁ、まっと本質的で、まっとシンプルなことながよ。
たとえば日本酒教室を開けるばあの酒屋やとすりゃあ、そもそも日本酒にゃあ詳しいき、それがどんな料理に合うかも分かるはずながやき。
さらに食べ物にも詳しけりゃあ、この時期は何が旬で、それを食べるやったらどの日本酒を合わせりゃあえいか分かるはずながよ。
それを教え・伝えることを主とするっちゅうんが、小阪先生の語る「教育産業」の本質ながやき。
その結果、旬の食べ物に合わせて毎月決まって日本酒を買う顧客が増えりゃあ、そりゃあ月謝をいただくがと同じやっちゅうことながよ。
さらにその結果、毎月決まった額で旬の食材と旬の日本酒をお届けするやったら、さらに月謝っぽいがやき。
今注目の「サブスクリプションモデル」も、その基本は「定額制・継続課金」っちゅうことやき、こりゃあ「サブスクリプションモデル」であるとも言えるがよ。
三つめは「社交サロンが隆盛する」ながやき。
サロンたぁ、人と人が集う場所のことながよ。
今後特に店舗は、モノを買うための場所やのうて、人々が社交し、交流する場になっていくっちゅうて、小阪先生は語られるがやき。
顧客は店と、あるいはその店に集う人と交流するために、店に足を運ぶようになるっちゅうがよ。
こうなりゃあ、店にゃあ商品すら置かいじゃちえいようになるがやき。
たとえば、自動車販売店らあが「車を置かんショールーム」を作ったりしゆうがも、その例ながよ。
店舗はどんどん「コミュニティの場」に変わっていくやろうっちゅうて小阪先生は語られ、ウィズコロナの時代においちゃあ、リアルとオンラインを併用しもって、「サロン」を作っていくことがますます重要になっていくやろうっちゅうて、補足されちゅうがやき。
この「アフターコロナ時代」に求められる、「三つの未来」を読んで、ワシがスタートさいた「酒道 黒金流」は、まさに「三つの未来」に合致しちゅうと気づいて、こぢゃんと嬉しかったがよ。
ご参考までに、宜しかったら是非以下のホームページをご覧くださいや!
●「酒道 黒金流」ホームページ:https://shudo-kurogane.jp
ちくと脱線したけんど、あらためて最後に強調さいていただきます!
小阪先生の「『顧客消滅』時代のマーケティング」は、コロナ禍やち売上を伸ばし続けるたった一つの方法があるんやったら教えてほしいと思うちゅうビジネスパーソンにゃあ、まさに必読の書籍ながぜよ!
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司牡丹酒造株式会社