2021年03月31日

「HOTERES」連載「グローバルSAKEマーケットの創造者たち」取材ぜよ!

3月26日(金)は、「酒蔵レストラン 宝」の18周年記念日のイベントで、約半年ぶりの東京出張やったがやけんど、そのイベントの前の昼間に「週刊ホテルレストラン」(通称:HOTERES)隔週連載の「グローバルSAKEマーケットの創造者たち」の取材があったがやき。


この度の取材は、この2月と3月に開催された、オンライン酒蔵見学ツアー「【おうち旅】おうちで乾杯!オトナの酒学旅行」〈高知・司牡丹編〉にてお世話になった、日本酒スタイリストでタレントの島田律子さんからの依頼で、実現したもんながよ。


ほんで、この連載は、島田さんが「世界へ打って出る日本酒」に主眼を置いて、酒蔵の方々らあにインタビューしていくっちゅうシリーズながよ。


また、偶然やけんど、5年ばあ前に「週刊ホテルレストラン」創刊50周年記念パーティが開催された際、同誌の出版社である株式会社オータパブリケイションズさんの創業者であり先代の太田土之助さんが、高知県出身やっちゅうことで、司牡丹に記念パーティの手土産の依頼があり、オリジナルラベルのお酒約700本(720ml)のご注文をいただき、ワシもその凄いパーティに出席さいてもうたことがあったがやき。


約5年ぶりに、再び「つながり」が結びついたような感じがして、まっこと嬉しかったがよ。


さて、取材についちゃあ、14時から銀座のオータパブリケイションズさんの本社にて実施されたがやき。


余裕で到着するつもりやったに、ちくと道を間違うてしもうて数分遅れての到着、まっこと申し訳ございませんでしたぜよ!


汗を拭き拭き、「グローバルSAKEマーケットの創造者たち」の取材に答えさいてもうたがよ。
写真1 取材前風景写真2 取材前風景2













写真3 週刊ホテルレストラン


まず島田さんからの質問は、司牡丹の歴史や由来についてで、坂本龍馬さんとの縁についてらあも含めて、詳しゅうに語らいてもうたがやき。
写真4 グローバルSAKEマーケットの創造者たち

お次の質問は、輸出についてやったがよ。


司牡丹の輸出についちゃあ、昭和59年のアメリカ東海岸からがスタートで、この頃から現在も、日本名門酒会さんのルートにて輸出しゆうがやき。


その初輸出から7年後の平成2年に、ワシゃあ司牡丹酒造に戻んてきちゅうがやけんど、この頃の海外市場は今と比べりゃあまっこと信じられんばあ不毛な状況やったがよ。


日本名門酒会の本部の方々と共に何社かの蔵元とアメリカ大陸を横断しもって、連日取引先飲食店さんらあを回ったりしたことがあったがやけんど、その頃はまだ日本酒は燗酒で飲むもんと思われちょって、しかもチンチンに沸騰するばあ熱い燗酒が出されたりするがは当たり前で、お酒も何年か前のもんやったりして、さらにお客さんも生魚の刺身らあてワサビと醤油をドブ漬けしたスパイシー刺身で食べたりと、とにかく「なんじゃこりゃ」な状態やったがやき。


そんな状態から、それこそ一店一店、取引先を回り回り、正しい日本酒知識や和食知識らあを伝え伝えて、コツコツと日本名門酒会と共に市場を開拓していったっちゅう自負は、今でもしっかりと持っちゅうがよ。


ちなみに、現在のコロナ禍での輸出の好調は、海外におけるECサイト、つまり通販が絶好調のお陰ながやけんど、こりゃあこれまで課題とされちょった海外における家庭需要を開拓したっちゅうことやき、ある意味コロナ禍のプラス面やと言えるがやき。


司牡丹は、日本酒は飲食店メインやき、復活はまだまだやけんど、「司牡丹・山柚子搾り」(リキュール)が海外ECサイトで爆発ヒット中となっちゅうがよ。


続いての質問は、土佐の風土と辛口の関係についてやったがやき。


森林面積比率84%で日本一やっちゅう高知県は、森林だらけで、しかも降雨量も晴天日数もほぼ日本一やき、実は山の幸がこぢゃんと豊富で、当然清流だらけで川の幸もこぢゃんと豊富になるがよ。


さらに、黒潮洗う太平洋に向こうて両腕を広げて受け止めるような地形やき、海の幸も日本一っちゅうてえいばあ豊富ながやき。


しかも、一番の大都会高知市のど真ん中やち、車で30分も行きゃあ、ド山ん中、ド川ん中、ド海ん中に到着するばあ、間近に大自然を擁しちゅうがよ。


ほんじゃき、山の幸も川の幸も海の幸も、鮮度抜群獲れたてピチピチやき、素材そのもんの美味しさを活かしたシンプルな料理が、土佐料理の主流になるがやき。


そんな料理の素材の良さを、出汁のように下から支えて押し上げてくれる辛口の酒が、土佐酒の特徴となったっちゅうことながよ!


さらにさらに、土佐人は底抜けに明るうて人懐っこい気質を持っちゅう上に、土佐の宴席は大人数でガンガンに杯を酌み交わす風習があり、「可杯」「菊の花」っちゅうお座敷遊びまで飛び出して、豪快に飲みまくるっちゅうスタイルながやき。


食が美味しい、酒が旨い、人が明るい、宴が楽しい・・・土佐人がとにかくこぢゃんと酒を飲む理由、ひいては土佐酒が辛口な理由は、こういうことながよ!


お次は、「HOTERES」の読者の皆さんに伝えたいことはっちゅう質問やったがやき。


いま、コロナ禍で、人と人とがこぢゃんと密になって酌み交わす土佐人的な飲み方ができんなってしもうて、さらに世の中は賞を取るためのグルコース濃度の高い甘い酒が大人気となり、日本中の蔵元が本来の地域の個性をかなぐり捨てて、グルコース濃度の高い甘い酒ばっかしを造るようになってしもうちゅうがよ。


確かにグルコース濃度の高い甘い酒は、欠点をマスキングするき賞が取りやすいし、初心者やち一口飲んで「うまいっ!こんな美味しい日本酒、初めてっ!」っちゅうばあやき、ライトユーザーにゃあ最適かもしれんけんど、日本中の蔵元がみんなあそんな酒ばっかしになったら、いったいどうなるがぜよ!?


地域の個性は消え去り、しかも甘過ぎて2杯目に進まん、食も進まん、刺身に合わんっちゅう日本酒だらけになってしもうたら、どうなると思うぜよ?


全体の同質化は、全体の地盤沈下につながるこたぁ、間違いないがやき!


つまり今、日本酒業界は最大の危機を迎えちゅうっちゅうことながよ!


ほんじゃきワシゃあ、「酒道 黒金流」(https://shudo-kurogane.jp )を立ち上げ、開祖となったがぜよ!


まずは日本中に、日本酒本来の豊かさや愉しさをしっかりと伝道し、旨い酒はグルコース濃度の高い甘い酒だっけやないことらあもしっかりと伝え、将来的にゃあもちろん海外普及も目指しちゅうがやき。


日本酒の「きき酒師」や「サケ・デュプロマ」らあは、資格であり職業やろうけんど、そりゃあつまりはワインにおける「ソムリエ」に対抗するためのもんながよ。


一方「酒道」たぁ、資格でも職業でものうて、そりゃあ「道」である以上、つまりは「生き方」ながやき!


海外にゃあない、日本にしかないこの「道」こそが、「酒道」こそが、外国人の方々に憧れを持って仰ぎ見られる存在に、日本酒を押し上げてくれるはずながやき!


今はまだ夢物語かもしれんけんど、50年後、100年後、200年後にゃあ、日本各地に様々な「酒道」流派が百花繚乱咲き乱れ、「酒道家」は世界中から憧れられる存在になっちゅうはずながぜよ!


だいたいこんなようなお話らあを、ちくと熱うに語らいてもうたがよ。


インタビュー終了後は、記念写真らあを撮ったりして、15時半ばあにゃあ取材は終了したがやき。
写真5 島田さんと記念撮影写真6 島田さんと義田Pと記念撮影
















島田さん、「HOTERES」スタッフの皆さん、まっことお世話になりました!ありがとうございましたぜよ!

















土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社



Posted by tsukasabotan at 10:42│Comments(2)
この記事へのコメント
bIoCWafyJVx
Posted by ncmkrFoxMXqtORd at 2021年03月31日 13:03
JwmfxoqECaOHNrXR
Posted by pcMjxLHFKQSXla at 2021年03月31日 13:03