今回のお薦め書籍は、3月30日に発行されたばっかしの日本酒本、酒食ジャーナリストの山本洋子さんの「新版 厳選日本酒手帖」(山本洋子 著 世界文化社 2021年3月30日発行 1400円+税)をご紹介さいていただきますぜよ。
ちなみにこの書籍は、2014年に発売された「厳選日本酒手帖」の改訂版ながやけんど、32ページ増の220ページ(オールカラー)ばああって、紹介されちゅう酒蔵も30蔵近う増えて全156蔵やっちゅうき、こぢゃんとパワーアップしちゅう「新版」ながやき。
さらにこの書籍の一番の特徴は、著者の山本洋子さんのカラーがハッキリと出ちょって、その辺にようある「日本酒銘柄紹介本」たぁ、一線を画しちゅうがよ。
ほいたら「山本洋子さんのカラー」たぁ何かっちゅうたら、まずはプロフィールにある通り、地方に埋もれた「日本のお宝!応援」をライフワークにされちょって、「日本の米の価値を最大化するがは上質な純米酒」+穀物、野菜・魚・発酵食、身土不二、一物全体を心がける食と飲生活を提案されゆうっちゅう点ながやき。
ほんじゃき、厳選された全国の156の酒蔵は、そんな洋子さんのお眼鏡に叶うた酒蔵やっちゅうことながよ。
また、もう1つの「山本洋子さんのカラー」は、酒食ジャーナリストを名乗られちゅう通り、とにかく酒蔵の紹介文が、ギュッと凝縮されちょって、まっこと無駄がのうて、それぞれの酒蔵の特徴や個性を見事に捉えて分かりやすう表現されちゅう点ながやき。
半ページ、1ページ、見開き2ページと、蔵によって割かれちゅうページ数は違うけんど、どこの蔵も短い文章で見事に凝縮して特徴や個性を捉えちゅうき、手軽に読める敷居が低い日本酒本として、初心者の皆さんにもこぢゃんとお薦めしやすいがよ。
しかも、156蔵の紹介以外にも、「日本酒は米の酒〜国民20歳以上が毎晩、1日1合を飲みゃあ、減反しちゅう100万ヘクタールが復活〜」っちゅう洋子さんの想いも綴られちょって、さらにあちこちに散りばめられちゅう22本のコラムも、こぢゃんと面白いときちゅうがやき。
コラムのタイトルだっけご紹介すりゃあ、以下の通りぜよ。
「米で味が変わる四大酒米」、「復活する原生種の酒米『強力』」、「蔵の名の酒米を復活」、「バラエティに富む日本酒」、「スパークリングSAKE」、「自然派の日本酒」、「地域名を酒の名に」、「日本酒の四季」、「日本酒は飲む温度の幅が広い」、「SAKEおつまみ」、「COOLで楽しむ酒器」、「HOTで楽しむ酒器」、「酒は純米、燗ならなおよし」、「日本にしかない!イカ徳利」、「日本酒に残る日本のモノサシ」、「純米酒と田んぼの未来」、「樽酒の醍醐味は、静かさとのどかさ」、「杉がおいしく醸す」、「純米酒の梅酒」、「エイジングを味わう」、「人気急上昇のどぶろく」、「IWC世界チャンピオンの酒」
どうぜよ?どれもこぢゃんと面白そうで、読んでみとうなるろうがよ?
さらにさらに、「日本酒造りのきほん」、「ラベルは蔵のメッセージ」、「特定名称を知る」、「日本酒の保管」、「酒販店リスト」、「日本酒用語事典」っちゅう解説らあもシッカリ網羅しちゅうき、日本酒初心者の方やち安心ながやき。
もちろん、司牡丹も紹介されちょって、大定番の「船中八策」(超辛口・純米酒)と、季節の1本として「船中八策・零下生酒」(超辛口・純米生酒)と、酒蔵お薦めの1本として「司牡丹・土佐麗」(純米吟醸酒)の3銘柄が掲載されちゅうがよ。
さて、この書籍の表紙にゃあ、「楽しもう、大人の時間」っちゅうキャッチコピーが書かれちゅうけんど、長期化するコロナ禍において、この書籍に掲載されちゅう日本酒を順番に取り寄せて、チビチビやりもってこの書籍を読んでいきゃあ、こぢゃんと豊かな大人の時間が獲得できるがやないろうかのう?
山本洋子さんの「新版 厳選日本酒手帖」、あらためてこぢゃんとお薦めさいていただきますぜよ!
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司牡丹酒造株式会社