「間違うた意見は、一般に考えられちゅうほど世の中にゃあ多うないがやき。それっちゅうがも、たいていの人々は意見らあて全然もっちゃあせんで、他人の意見か、あるいはただの伝聞や人の受け売りで満足しちゅうきながぜよ。」(ジョン・ロック)
哲学者としちゃあ「イギリス経験論の父」と呼ばれ、政治哲学者としちゃあ「自由主義の父」とも呼ばれたイギリスの哲学者、ジョン・ロック(1632〜1704)さんの言の葉ながよ。
この言の葉は、「自分の意見」たぁ何かっちゅうことを、真剣に考えさせられる言の葉ながやき。
誰やち最初っから、他人の意見や伝聞らあと一切関係のない、完全にオリジナルな「自分の意見」をもっちゅう人らあて、実は一人もおらんがよ。
どんな天才やち、最初は他人の意見や、過去の先人らあの意見を取り入れていくなかで、次第に「自分の意見」が形作られていくもんながやき。
問題は、こっから先ながよ。
たいていの人は、そっから先は、自分の頭でろくに考えもせんまんま、そこで満足してしまうき、受け売りになってしまうがやき。
そっから先、自分の頭で考えて、考え抜いて、いろんな意見をつなぎあわせたり結びつけたり、あるいは対立する意見と昇華さいたりしもって、腑に落として血肉にして初めて、「自分の意見」となるっちゅうことながぜよ。