「おまさんの意見にゃあ反対ながよ。けんど、おまさんがそれを言う権利は命にかえたち守るぜよ。」(ヴォルテール)
フランスの啓蒙主義を代表する哲学者であり、作家であり、歴史家の、ヴォルテール(1694〜1778)さんの言の葉ながやき。
人間は、みんなあ考え方や意見は違うもんながやき、たとえ親友とやち、意見が真っ向から対立することもあるがよ。
それが、大した問題やなけりゃあえいけんど、もしその意見の対立が、自身のアイデンティティーやレゾンデートル(存在意義)に関わるとしたら、おまさんやったらどうするぜよ?
もうそんなヤツらあて、親友でも何でもないっちゅうて、絶交するかよ?
さらに、もしおまさんと同じ意見を持っちゅうもう1人が、おまさんの親友と真っ向から意見がぶつかったとして、その人がおまさんの親友の意見を不当なやり方で握り潰そうとしたとしたら、おまさんはどっちに付くぜよ?
そん時おまさんは親友に向こうて、「おまさんの意見にゃあ反対ながよ。けんど、おまさんがそれを言う権利は命にかえたち守るぜよ。」っちゅうて言えるかよ?
それが自信を持って言えると断言できるやったら、たとえおまさんと真逆のアイデンティティーやレゾンデートルを持っちょったとしたち、その親友はおまさんにとって、ホンマモンの無二の親友やっちゅうことながぜよ。