「どこで死が待ちかまえちゅうがか、定かやないがやき、こちらが、いたるところで待ち受けろうや。死についてあらかじめ考えるこたぁ、自由について考えることにほかならんがよ。死に方を学んだ人間は、奴隷の心を忘れることができた人間ながぜよ。」(ミシェル・ド・モンテーニュ)
現実の人間を洞察し、人間の生き方を探求して綴り続けた主著「エセー」は、ヨーロッパの各国に影響を与えたっちゅう、16世紀ルネサンス期のフランスを代表する哲学者、ミシェル・ド・モンテーニュ(1533〜1592)さんの言の葉ながやき。
自分の人生をいかに生きるかを真剣に考えたことがない人っちゅうんは、他の誰かや他の何かに隷従して生きちゅうことになり、そりゃあつまり自分の人生を自由に生きてないっちゅうことながよ。
つまり、他の誰かや他の何かから借りてきたような借り物の人生やのうて、真の自分の人生を自由に生きたいがやったら、自分の人生をいかに生きるかを真剣に考えにゃあいかんっちゅうことながよ。
自分の人生をいかに生きるかを真剣に考えりゃあ、そりゃあ究極的にゃあいかに死ぬかを考えることになるがやき。
ほんじゃき、あらかじめ死について考えるこたぁ、自由について考えることであり、奴隷の心を忘れることができた人間になれるっちゅうことになるがぜよ。