「悲鳴をあげたらいかん。悲鳴は抵抗にゃあならんがよ。こちらを食おうとしちゅうやつらあの食欲をそそるだけながぜよ。」(むのたけじ)
「戦争絶滅」を訴え続けた日本のジャーナリスト、むのたけじ(1915〜2016)さんの言の葉ながやき。
実はワシ自身もそういう傾向があるきに、反省の意味を込めて、今回の言の葉をご紹介さいていただくがよ。
その傾向たぁ、何か大変なことが起こった時に、周りに大変やっちゅうことを言いまくりとうなる、つまり悲鳴をあげとうなるっちゅうことながやき。
けんど実は悲鳴をあげるっちゅうことは、プラスになることらあ何ちゃあのうて、むしろマイナスになることしかないっちゅうことながよ。
悲鳴をあげるっちゅうことは、周りから見りゃあ、冷静な判断ができんような状態に見えるき、もし周りに応援したいと思うちゅう人がおったとしても、まだ応援する段階やないっちゅうて判断されてしまいがちながやき。
さらに、悲鳴をあげるっちゅうことは、おまさんの敵から見りゃあ、そりゃあ食欲をそそるだっけのことで、むしろおまさんを追い落とす絶好の機会にしか見えんっちゅうことながよ。
ほんじゃき、もしおまさんが悲鳴をあげとうなるような状況に陥った時にゃあ、悲鳴をあげゆうように見える言動はあえて封じて、大変な状況にゃああるけんど、淡々と粛々と冷静に、その事態に対処するっちゅう言動だっけにするべきやっちゅうことながぜよ。