「おまさん、人に熱と誠がありゃあ何事やち達成するがよ。よう世の中が行き詰まったっちゅうて云う人がおるけんど、こりゃあ大いなる誤解ながやき。世の中は決して行き詰まらんがよ。もし行き詰まったもんがあるやったら、こりゃあ熱と誠がないきにぜよ。」(北里柴三郎)
「日本細菌学の父」として知られ、ペスト菌を発見し、また破傷風の治療法を開発するなど、感染症医学の発展に貢献した、医学者・細菌学者・教育者・実業家の、北里柴三郎(1853〜1931)さんの言の葉ながやき。
確かにワシらあは、もう世の中は行き詰まったとか、発展は限界が来ちゅうとか、スッと口に出してしまいがちながよ。
けんど、かの北里柴三郎先生に言わせりゃあ、「世の中は決して行き詰まらん」っちゅうがやき。
ほんじゃき、もし行き詰まったもんがあるとすりゃあ、そりゃあ世の中のせいやのうて、まだまだおまさんの熱と誠が足りんがやっちゅうて、喝破するがよ。
ワシらあは、まだまだ自分のことを棚に上げて、何でもかんでも世の中や環境らあのせいにしてしまい過ぎやっちゅうことながやき。
世の中が悪いじゃ環境のせいじゃらあて、グチグチ文句を言いゆうヒマがあったら、まっとおまさんの熱と誠を見せてみいや!・・・柴三郎先生の発破が聴こえてきそうながぜよ。