2021年08月08日

幸せの言の葉〈1505〉

「世界に多大なる影響を与えた人間を見たち、厳密な意味での天才、すなわち生まれつき聡明で輝かしい素質を備えた人物は少ないがよ。むしろ、並の能力にもかかわらんと、ねばり強う努力と研究を重ねた末に名声を得た者のほうが多いがぜよ。」(サミュエル・スマイルズ)


英国の作家・医者で、1859年に「Self-Help(自助論)」を出版した、サミュエル・スマイルズ(1812〜1904)さんの言の葉ながやき。


ちなみに「Self-Help」は、1866年に江戸幕府留学生取締役として英国に留学した中村正直さんが、1871年に「西国立志編」として邦訳し日本で出版し、その思想は近代日本の形成に大きな影響を与えたと言われゆうがよ。


そんな、かの有名な「自助論」を著したスマイルズさんが、「世界に多大なる影響を与えた人間は、生まれつき聡明で輝かしい素質を備えた天才らあ少のうて、むしろ、並の能力やに努力を重ねた末に名声を得た人のほうが多い」っちゅう言葉を残しちゅうがやき。


こりゃあ、世の中のワシらあのような凡人にとっちゃあ、大いなる福音の言葉になるがよ。


ほいたら、生まれつき聡明で輝かしい素質を備えて生まれてこんかったことに、ワシらあはむしろ感謝せにゃあいかんがやき。


人並みの能力しか持って生まれてこんかったきにこそ、ワシらあは、ねばり強う努力と研究を重ねるっちゅう、地味で地道な選択をするしかないがよ。


けんど、その選択をしたもんこそが、世界に多大な影響を与え、名声を得ることができるっちゅうことながぜよ。




Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)