7月27日(火)は、午前10時ばあから、司牡丹社内にて令和2酒造年度の「のみきり」やったがやき。
こりゃあ冬から春にかけて醸造したお酒の保存状態や品質をチェックするために、全てのお酒の貯蔵タンクのノミを切って(タンクの口を開けること)、ひっとつひっとつ夏場に利き酒するっちゅう、酒屋の伝統的な社内行事のひとつながよ。
「ノミ」を「きる」き「のみきり」ながぜよ。
ちなみに今年は、コロナ禍で出荷量が激減した関係で、昨年に引き続き、前年の令和1酒造年度のお酒もちくと残っちょったき、そちらもタンク貯蔵18本分(普通酒3本、本醸造酒6本、純米酒3本、特別純米酒6本)が出されちょったがやき。
今年の令和2酒造年度の分は、タンク貯蔵の日本酒(普通酒7本、本醸造酒8本、純米酒12本、特別純米酒17本)が44本やったがやき。
さらに、瓶貯蔵の日本酒(生酒、生貯蔵酒、ひやおろし、吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒など)が令和1酒造年度分が11種類と令和2酒造年度分が24種類と、平成11酒造年度から平成19酒造年度までの長期熟成大古酒用の純米大吟醸酒8本とで、日本酒合計105本やったがよ。
これほどの本数が「のみきり」に残っちゅうらあて、まっこといかにコロナ禍の影響で出荷が激減したかっちゅうことながやき。
これに加えて、焼酎が20本、焼酎ベースの柚子リキュールが7本、日本酒ベースの柚子リキュールが1本やったがよ。
これらあ全てを、ワシや杜氏、醸造部社員や営業社員らあの何名かで利き酒してチェックしたがやけんど、数があるだっけに、なかなかこれがシンドイがやき。
まずは、コロナ禍で残ってしもうちゅう令和1酒造年度の日本酒は劣化しちゃあせんかと、ちくと心配しちょったがやけんど、どのお酒も現時点じゃあ全く問題ないレベルやって、まっことホッとしたがよ。
もともとが淡麗でキレイな酒質やき、ちくと熟成感があった方が、むしろ美味しいと感じる方も少のうないがやないろかのう?
令和2酒造年度は、前年に引き続きかなり米が溶けにくうて杜氏も苦労したようながやけんど、その苦労の甲斐あって、司牡丹全体としちゃあ、スッキリとキレイで淡麗な中にも、やわらかな膨らみや品格を感じさいてくれるお酒ばっかしやったがやき。
またここ数年は毎年のことやけんど、精米歩合60%の特別純米酒、「船中八策」になる分が、造りや搾ってから後の品質維持らあのブラッシュアップの成果もあって、際立って綺麗に感じたがよ。
ここに並べられちゅうがは原酒やき、「船中八策」やったら原酒でアルコール度数17度あるがやけんど、そんな度数の高さを全く感じさせんばあ綺麗な酒質やって、さらに荒らさもほとんど無いばあ美しゅう熟成しちょって、まっこと嬉しい限りやったがやき。
また瓶貯蔵の中じゃあ、プレミアムの「船中八策・槽搾り黒」と、「二割の麹が八割の味を決める」っちゅう純米酒の美味しさが、例年以上にこぢゃんと光っちょったがよ。
まず「船中八策・槽搾り黒」は、例年以上に香りがナチュラルかつ華やかで、その品格の高さはヘタな吟醸酒を凌駕しちゅうがやき!
こりゃあまさに、合わせる料理を美味しゅうする食中酒の最高峰やといえるがよ。
そんな「船中八策・槽搾り黒」は、5月末から絶賛発売中やき、まだ飲んでないっちゅう方は、是非こぢゃんとお薦めいたしますぜよ!
また「二割の麹が八割の味を決める」は、司牡丹の浅野杜氏のポリシーを酒名にした、杜氏渾身の自信作だけのこたぁあって、えい具合にキレイに低温熟成されちょって、これまた例年以上に上品で絶品やったがやき。
こりゃあ、司牡丹の未来を感じさせる、新たな食中酒としての美味しさがあり、こぢゃんと料理が欲しゅうなってしまうがよ。
ほんで、とにかく今年の司牡丹も、日本酒(普通酒・本醸造酒・純米酒・吟醸酒・大吟醸酒)にしろ、焼酎にしろ、リキュールにしろ、例年以上に「どれを飲んだちハズレがない!」と言うていただけるはずやき、皆さんも是非安心して、ガンガンお召し上がりいただけましたら幸いながぜよ!(ただし飲み過ぎにゃあ注意ぜよ!)
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社