「おにぎりがもらえるまで歩くきに、もらえんっちゅうこたぁないんだな。」(山下清)
「放浪の天才画家」、「日本のゴッホ」らあの異名を持ち、大人気となったTVドラマシリーズ「裸の大将放浪記」の主人公のモデルでもある、山下清(1922〜1971)さんの言の葉ながよ。
この言の葉は、知的障害を持っちゅう山下清さんの言の葉じゃああるけんど、読みかえしゃあ読みかえすばあ、こぢゃんと深い言の葉になるがやき。
ワシらあは、まず「おにぎりがもらえるまで歩く」っちゅう発想すらないし、それを現実に行動に移すこともないがよ。
ほんじゃき当然、おにぎりは手に入らんがやき。
また仮に、それを行動に移したとしたち、途中で「おにぎりがもらえんかもしれん」っちゅう不安感や不信感らあが湧いてくるきに、「もらえるまで歩く」っちゅうこたぁようせんがよ。
ほんじゃき、「おにぎりがもらえん」っちゅうことが、「ある」っちゅうことになるがやき。
つまり、「おにぎりがもらえん」っちゅうことが「ない」なるためにゃあ、「もらえるまで歩く」っちゅう発想をして、それを決断し、それを実行に移し、それを疑いものう純粋に信じて実行し続けることながよ。
こりゃあ、おにぎりに限らんと何じゃち、何かを確実に成し遂げるための秘訣やと言えるがやないろうかのう。