「ワシらあは、ワシらあの歴史のなかにワシらあの未来の秘密が横たわっちゅうっちゅうことを本能的に知るがぜよ。」(岡倉天心)
明治期の美術史家・思想家で、近代日本美術の発展に大きな功績を残した、岡倉天心(1863〜1913)さんの言の葉ながやき。
「歴史のなかに未来の秘密が横たわっちゅう」っちゅうんは、確かにその通りやと思うがよ。
ワシらあの国の歴史をひもといてみりゃあ、明治維新、敗戦と、大混乱の後に大変革が起きて、ドン底状態から発展していったっちゅう歴史があるがやき。
ほいたら、東日本大震災からコロナ禍っちゅう大混乱のドン底状態から、いかに発展に結びつけるかのヒントは、維新後や敗戦後の歴史のなかにあるっちゅうことながよ。
維新後や敗戦後に潰れていった連中は何をしよったか、維新後や敗戦後に発展していった連中は何をしよったかっちゅうような、そんなところに未来の秘密が横たわっちゅうっちゅうことながやき。
さらに、かの岡倉天心さんは、ワシらあはそれを「本能的に知る」っちゅうがよ。
ほんじゃき、歴史からヒントを得ようとするやったら、理性や理屈で考えたりするよりか、本能的な直感に身をまかせてみた方が、より未来の秘密に近づきやすいっちゅうことながぜよ。