「人間は、結局、自分がなりたいと思う人間になるがぜよ。」(ゲーテ)
ドイツを代表する文豪と呼ばれる、劇作家・小説家・自然科学者・政治家・法律家、ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ(1749〜1832)さんの言の葉ながやき。
子供の頃、大きゅうなったら何になりたいかっちゅうたら、たとえば仮面ライダーみたいなヒーローになりたいっちゅうて、思うちょった記憶らあはないかよ?
けんど、実際に大きゅうなったら、ヒーローになるがはあきらめて、サラリーマンでえいかっちゅう、現実的なあたりで落ち着いてしまうもんながよ。
けんど、あらためてワシゃあ還暦を来年に控えて、かの文豪ゲーテさんの言の葉のとおり、「人間は、結局、自分がなりたいと思う人間になる」っちゅうんが、真実やと実感しちゅうがやき。
ワシも、確かに東京でサラリーマンをしよった時代があったけんど、高知に戻んて酒蔵を継いで、いつしか、日本酒の楽しさを伝えて、より多くの人々の人生を豊かにしたいっちゅうて、思うようになっちょったがよ。
そりゃあ平和を守るヒーロー仮面ライダーたぁ違うけんど、人生の豊かさを守るヒーローやともいえるがやき。
どんな仕事をしよったち、みんなあ何らかのヒーローやっちゅうことであり、そりゃあつまり、みんなあ子供の頃から憧れちょったヒーローになっちゅう、なりたいと思う人間になっちゅうともいえるっちゅうことながぜよ。