「言葉に出しゃあ、重荷を負うた胸が軽うなるがぜよ。」(シラー)
ゲーテさんと並ぶ、ドイツ古典主義の代表者で、詩人・歴史学者・劇作家・思想家の、フリードリヒ・フォン・シラー(1759〜1805)さんの言葉ながやき。
酒の席らあで、悪口や愚痴らあばっかしを語るがは、周りの人にも迷惑になるし、そりゃあ控えるべきやと言われるがよ。
けんど、気のおけん仲間らあとの宴席で、たまっちゅうウップンを晴らすような悪口や、抱えちゅう重荷についての愚痴らあを、ポロリと言葉に出したとき、それだっけでチビッと胸が軽うなるっちゅうんは、やっぱし事実ながやき。
たとえその場で、解決策が得られいじゃち、言葉に出すだっけで、重荷を負うた胸が軽うなるもんながよ。
確かに、いっつも悪口や愚痴ばっかしじゃあいかんけんど、たまにやったらそれも構わんがやないろうかのう。
何らかの重荷を負うたまんま、それを一切言葉に出さんかったとしたら、やっばし人間やきに、精神的に病んでしもうたり、体調を崩してしもうたりしてしまうもんながやき。
気のおけん仲間らあとの宴席が如何に大切か、そんな場でたまに言葉に出すウップンがどればあ重荷を軽うすることか!
そんな場を一切無くしてしまうコロナ禍は、如何に恐ろしいもんかっちゅうことでもあるがぜよ!