2021年09月23日

幸せの言の葉〈1521〉

「やたらに忙しいっちゅうんはどんなもんやろう。『忙』っちゅう字は『心が亡びる』と書くがぜよ。」(高田好胤)


分かりやすい法話により、「話の面白いお坊さん」、「究極の語りのエンタテイナー」とも呼ばれ、そっから百万巻写経勧進の道を切り開き、薬師寺の伽藍の復興に道筋をつけるなど、薬師寺の再生に生涯をささげた法相宗の僧で、薬師寺元管主・法相宗管長、高田好胤(1924〜1998)さんの言の葉ながやき。


ワシらあは、スッと「忙しい!忙しい!」っちゅうて、ちくと自慢気にこぼしてしまいがちやけんど、この言の葉にゃあ、まっことハッとさせられてしもうたがよ。


確かに「忙」っちゅう字は、「心が亡びる」と書くがやき。


そりゃあつまり、「忙しい!忙しい!っちゅうて、ちくと自慢気に語りゆうおまさんは、果たしてその忙しいっちゅう仕事の一つひとつに、キチンと心を込めちゅうかよ?」っちゅうて、好胤さんに問いかけられたようなもんながよ。


忙しいからっちゅうて、一つひとつの仕事に対してキチンと向き合わんと、ヤッツケ仕事でただこなしゆうだっけやったとしたら、そりゃあ意味がないっちゅうことながやき。


このコロナ禍において、「忙しい」っちゅうこたぁ、そりゃあ少のうたち、仕事があるっちゅうこと、成すべきことがあるっちゅうことやき、そのことに心から感謝せにゃあいかんっちゅうことながよ。


そのことに心から感謝ができたなら、どればあ仕事が詰まりまくっちょったち、どればあちんまい仕事にやち、「心が亡びる」ような対応らあ、できるはずはないがぜよ!




Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)