ちなみに、このクラフトジンへの挑戦は、10月16日からクラウドファンディングもスタートしちゅうがよ。

クラウドファンディングのサイトは以下のとおりやき、是非ご覧いただき、共感していただけましたらご支援および拡散を、何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ。
【ポンコツ蒸溜器で高知初のクラフトジンを造り世界一のジンに育てる】
https://readyfor.jp/projects/makinogin
高知市のBar「Craps」の塩田貴志さんは、全国バーテンダー技能競技大会優勝など、輝かしい経歴の一流バーテンダーながやけんど、還暦を超えて高知大学「土佐FBC(Food Business Creator)」に入学され、現在も上級コースに在籍されちょって、蒸留やボタニカルを研究中っちゅう方ながやき。
そんな塩田さんの、「高知県初のクラフトジンを造って、世界一のジンに育てたい!」っちゅうアツい想いに共感し、司牡丹じゃあ新たにジンの製造免許を取得したがよ。
けんど、当社の蒸留器は10年以上稼働してないポンコツの旧式蒸留器やったもんやき、実は最初はこんな蒸留器で大丈夫ながやろうかと、心配しちょったがやき。


ほいたら、そんなポンコツ蒸留器を一目見て「自分にぴったりや!」っちゅうて、塩田さんは悦んでくださったがよ。
この画像の蒸留器がそれながやけんど、パッと見たところ「鉄人28号」みたいにも見えるがやき。
昔のロボット漫画らあでようあるパターン、旧式のポンコツロボットに乗った主人公が、最新型ロボットの敵と闘うっちゅう、そんなイメージが塩田さんの脳裡に浮かんだがやないろかのう?
さて、高知初のクラフトジンの名は、「マキノジン」っちゅうがよ。
佐川町出身の植物学者・牧野富太郎博士が発見し亡き妻の名をつけた「スエコザサ」をメインに、県産柑橘類らあ10種類以上のボタニカル原料を使うっちゅうがやき。

ジンにゃあ必須のジュニパーベリー以外、他のボタニカル原料は、有機グァバや仁淀山椒、土佐の酢みかん(香酸柑橘類)のブシュカン、榧の木らあの、高知県らしいもんを使用し、世界に誇れる土佐らしいクラフトジンになると確信しちゅうっちゅうて、塩田さんは語るがよ。
ちなみにベースとなる酒は、司牡丹の清酒取り焼酎「大土佐」ながやき。

この清酒取り焼酎は、清酒の風味もしっかりあって、ある意味清酒と焼酎の中間みたいなお酒やっちゅうだけでも珍しいがやけんど、何と何と蒸留したがは平成12酒造年度やき、20年モノっちゅうことになる希少品ながよ!
さらに、この蒸留器が据え付けられちゅう場所は、実は偶然にも、元々は牧野富太郎博士の実家の酒蔵(屋号「岸屋」・銘柄「菊の露」)やったっちゅう場所ながやき!
天の牧野博士の導きを感じる偶然の一致・・・今回「マキノジン」を造ることになったがは、もはや宿命やったっちゅうことながよ!
ほんで塩田さんは、できるだっけたくさんの方々に自身の想いを伝えたいっちゅうことで、Facebookのイベントページから、10月16日より7日間にわたって、毎日動画配信もされちゅうがやき。
以下のURLをクリックすりゃあその7日間分の動画がまとめられちゅうき、是非ご覧いただきたいがよ(ワシもチラッと登場しちょります)。
https://youtu.be/dkDNokYLaq0
この動画配信をご覧いただき、ご納得していただけるようでしたら、塩田さんとワシらあ司牡丹酒造の夢にお付き合いを、下記のクラウドファンディングにご支援をいただけましたら幸いながぜよ。
【ポンコツ蒸溜器で高知初のクラフトジンを造り世界一のジンに育てる】
https://readyfor.jp/projects/makinogin
さて、10月13日(水)のクラフトジンの初蒸留は早朝からやっちゅうことやったき、ワシゃあ朝8時に蒸留器のある蔵に行ったがやき。

ほいたら予想より時間がかかりそうなっちゅうことで、ウチの浅野杜氏と塩田さんで打ち合わせして時間を早めて朝7時ばあに集合しちょって、そっから既に蒸留をスタートしちょったがよ。
8時頃にゃあ既に蒸留器の温度は60度を超えちょったがやき。

ちくとしたらウチの浅野杜氏、塩田さんとアドバイザーの大場さん、撮影スタッフの門田さんと小笠原さん、取材撮影のテレビ高知さんの方々らあも集まったがよ。

ちなみに大場さんは、銀座の「Bar Cacoi」のオーナーバーテンダーで、和のカクテルとクラフトスピリッツ&リキュールらあに精通しちょって、インフュージョン(スピリッツに薬味や香辛料やハーブらあを漬け込む技法)の達人でもあるっちゅうことで、塩田さんが東京からアドバイザーとして招いたがやき。
また大場さんは、土佐の酢みかんの大ファンでもあり、ワシが理事長を務めさいてもらいゆう「土佐学協会」主催の「土佐の酢みかん文化を楽しむ会」にも、自腹で高知まで来られて毎年のように参加してくださりゆう方でもあるがよ。
大場さん、今回もわざわざありがとうございますぜよ!
さて、蒸留器の温度は80度を超え、いよいよ初留が取れはじめるころながやき。

撮影陣も取材陣も、みんなあ固唾をのんで待ち構えたがよ。
およそ8時40分頃、チョロチョロと初留の液体が取れはじめたがやき。
さあ、ここから塩田さんと大場さんの出番で、初留にゃあ低沸点の不純物が多いもんやき製品からは除くがやけんど、どこで切るかを決めるっちゅう重大な役目がお二人にゃああるがよ。

時間をおいて、何度も初留の酒をグラスに注いで、その都度香りを確認するがやき。


ワシもその都度、香りを匂わいてもうたがやけんど、わずか数分の違いで全然香りが変わるがよ。
香りの構成成分が、次第に変化しゆうっちゅうことが、よう分かったがやき。
8時53分頃、真剣な表情で香りを確認しよった塩田さんからも大場さんからも、「いまや!」っちゅう合図が出て、ここまでの初留分を手桶に抜き取りよったがを、浅野杜氏がストップさいたがよ。

緊張感がゆるんだこのあたりで、テレビ高知さんのインタビューらあの撮影があったがやき。

またこの後は、今度は後留にゃあ高沸点の不純物が多いきに、そこも製品から除かにゃあいかんき、どこで蒸留をストップさせるかを決めにゃあいかんがやけんど、そりゃあまだまだ3〜4時間ばあ先やっちゅうことで、いったん解散となったがよ。
せっかくやきっちゅうことで、塩田さんと大場さんを司牡丹の酒蔵見学に、ワシがご案内さいてもうたがやき。
大場さんは、司牡丹の酒蔵見学は初めてやって、こぢゃんと興味津々やったがよ。
見学の後は、塩田さんと大場さんは、予約されちょった鰻料理の名店「大正軒」さんにて昼食を食べに行かれたがやき。
さて、13時ばあにゃあ、みんなあが蒸留器の前に再集結したがよ。
この時点の蒸留器の温度は94度、もうまあストップさせる頃合いながやき。

浅野杜氏が、たまっちゅう蒸留されたばっかしの釜の中のジンに櫂棒をいれてかき混ぜ、この時点でのジンの香りを塩田さんと大場さんがチェックするがよ。


14時前ばあにゃあ、塩田さんも大場さんもうなずかれ、浅野杜氏が蒸留をストップさいて、こうして高知県初のクラフトジンの蒸留は、無事うまいこといって終了したがやき。
誰からとものう、拍手が巻き起こり、塩田さんはちくと感動でジーンときちょったようながよ。
この後も、再度テレビ取材のインタビューらあがあり、また蒸留されたジンをタンクに移す作業らあが行われたがやき。


こん時にゃあ、周囲にジンのえも言われん香りが立ちこめたがよ。
エキゾチックな、かつ柑橘フルーティな、かつスパイシーな、かつ爽やかな・・・そんな香りやって、こりゃあこぢゃんとえいクラフトジンが生まれたと、ワシゃあ確信したがやき。
ほんで14時半過ぎばあにゃあ、タンクに移されたジンを保管蔵に設置し、クラフトジンの初蒸留は、無事成功裡に終了することができたがよ。

皆さん、まっことお疲れ様でした!ありがとうございました!
ちなみにその晩は、ワシゃあ塩田さんと大場さんらあと初蒸留成功のお祝いを兼ねて、「いつものところ十刻(ととき)」さんにて痛飲したがやき。


「船中八策・ひやおろし」を酌み交わしまくり、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、こぢゃんと盛り上がりまくったがは、そりゃあ当然っちゃあ当然ながぜよ。
【ポンコツ蒸溜器で高知初のクラフトジンを造り世界一のジンに育てる】
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