「眼を閉じや。ほいたらおまさんは見えるやろう。」(サミュエル・バトラー)
代表作にユートピア小説「エレホン」らあがあるイギリスの小説家、サミュエル・バトラー(1835〜1902)さんの言の葉ながやき。
人間にゃあ、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感があって、それらあから情報を得て暮らしゆうがやけんど、こん中で最も情報量として多いがは、視覚情報やと言われるがよ。
ほんじゃき人間は、この視覚情報に最も惑わされることになるがやき。
「そんな悪い人にゃあ絶対見えんかったに!」とか、「見た目はこぢゃんと美味しそうやったに!」とかっちゅうんは、視覚情報に惑わされて本質を見抜けんかったっちゅうことながよ。
視覚は、情報量が多いきにこそ、思い込みに騙されたりしてしまいがちながやき。
ほいたらどうしたらえいかっちゅうたら、あえて眼を閉じて視覚情報を遮断し、他の聴覚・触覚・味覚・嗅覚らあで、感じてみることながよ。
これらあの四感は、視覚に比べりゃあ情報量が少ないきにこそ、案外そこに本質がチョロッと露出しちょったりするがやき。
さらに、情報量が少ないきにこそ、第六感もより鋭敏に働くことになるがよ。
つまり、眼を閉じた方が、案外はっきりと本質が見えるっちゅうことながぜよ。