「おまさんの目に映る世界を変えたいやったら、おまさん自身を変えにゃあならんぜよ。」(へルマン・ヘッセ)
ドイツ生まれのスイスの作家で、主に詩と小説で知られ、ノーベル文学賞も受賞しちゅう、20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者、へルマン・ヘッセ(1877〜1962)さんの言の葉ながやき。
長期化するコロナ禍、何か世の中がおかしいとか、世の中が変な方向に向かいゆうとか、そう感じることが増えて、そんな「目に映る世界を変えたい」と思う人らあも増えゆうようながよ。
けんど、ここで誤解しちゃあいかんがは、「世の中をえい方向に変えたい」っちゅう想いがナンボ素晴らしゅうたち、それがもし「自分自身は変わる必要はないけんど、世の中の方が変わらにゃあいかん」っちゅうことやったら、そりゃあ間違うちゅうっちゅうことながやき。
実は、ワシらあが自分自身の力で変えることができるがは、自身が直接関わっちゅうことだっけながよ。
それやに、「自分自身は変わる必要はない」と思うちゅうがやったとしたら、そりゃあ「世の中を変える必要はない」と思うちゅうがと、おんなじことになるがやき。
つまり、目に映る世界を変えたいやったら、世の中を変えたいやったら、まずおまさん自身が変わらにゃあいかんっちゅうことながよ。
おまさん自身が、過去のこれまでと何ひっとつ変わらんまんまやったら、世の中は、おまさんの目に映る世界は、いつまでも変わらんまんまやっちゅうことながぜよ。