今回は、本来やったら一昨年の令和2年4月17日から6月23日までの間、「高知城歴史博物館」(https://www.kochi-johaku.jp/)にて開催予定やったけんど、コロナ禍で約1年半ばあ延期されちょった幻の企画展、「おいしい土佐藩」(〜鰹と皿鉢、お酒と「おきゃく」、グルメな歴史をひもとく味な時間旅行〜)が、遂に令和4年1月1日(土)〜3月7日(月)<会期中無休>開催となっちゅうき、こちらをご紹介さいていただきますぜよ。
この企画展にゃあ、チラシの画像のとおり、司牡丹酒造所蔵の「酒造図屏風」がメイン展示物のひとつとして展示されちょって、またワシが紹介さいてもうた佐川の郷土料理「塩納豆」が「レシピカード」に取り上げられたりっちゅう具合に、いろいろお手伝いをさいていただいちょって、さらに内容もこぢゃんと面白そうで、まっこと開催を心待ちにしちょったき、ワシも近々観覧にうかがうががまっこと楽しみでタマランがよ。
たとえば、土佐の高知に欠かせれん「鰹のタタキ」一つを取ってみたちそのルーツは諸説あって、真相は謎に包まれちゅうっちゅうがやき。
そこで本展じゃあ、和食文化が花開く江戸時代の資料を出発点に、土佐の食の歴史と文化をひもとくっちゅうがよ。
人と自然、太平の時代が育んだ土佐の食文化…身近なようで知られちゃあせん、意外な食の歴史を探る旅に出かけてみんかよっちゅう内容ながやき。
司牡丹酒造所蔵の「酒造図屏風」以外の展示物も、「浦戸湾風景」、下司凍月の「土佐年中行事絵巻」、壬生水石の「土佐職人図絵」、佐川町立青山文庫所蔵の「正月十一日献立」、「能茶山焼染付大皿」、「寿蒔絵朱塗盃」、「梅亀甲文蒔絵堤重・陶盃」、「尾戸焼松魚図野樽」等々、食文化に興味を持っちゅう人やったら是非一目見ちょきたい珍しい展示物がズラリ揃うちゅうがよ。
さらに、おうちでも楽しめるように、以下のような「おいしい土佐藩レシピカード」も無料配布(「クックパッド」城博でもレシピ紹介。https://cookpad.com/kitchen/37775593 )されるっちゅうき、こりゃまっこと嬉しいかぎりながやき。
ちなみに、この「おいしい土佐藩レシピカード」は、江戸時代の料理本や古文書に登場するレシピや、地元の方に教わった伝統食とその作り方を紹介したもんで、調理監修は「RKC調理製菓専門学校」常任顧問の三谷英子先生やっちゅうき、こりゃ間違いないがよ。
そのレシピカードの内容は、「梅の酒粕漬」「塩納豆」「大菜の桜あえ」「ざくざく汁」「煎海鼠(いりこ)と生麩、根菜の煮物」「玉子ふわふわ」っちゅう感じ(1年半前に予定しちょったレシピやき変更があるかも。)で、どれも酒の肴になりそうで、是非食べてみたいと思えるユニークなレシピばっかしながやき。
さらに、現代にゃあもはや誰一人作る人がおらんっちゅう幻の珍味を復活さいた、「鰹味噌」のレシピカードもあるっちゅうがよ!
ちなみに「鰹味噌」たぁ、レシピカードによりゃあ、明治時代の本に、土佐藩初期の家老・並河志摩(宗照)が考案した「須崎の郷土料理」として紹介されちょった料理らしいがやき。
けんど、現在作る人はおらんっちゅう、まさに幻の珍味やったき、本の記述を参考に、三谷先生が試作を繰り返して、レシピ化てくださったっちゅうがよ。
作り方を見てみりゃあ、何と!生の鰹の赤身を、大豆と塩と麹で混ぜ合わせて作ったもんを、ハンバーク状にして冷暗所で熟成さいたっちゅう、発酵食品ながやき。
生の鰹を使うた発酵食品っちゅうたら、鰹の内臓と塩で作る塩辛、「酒盗」が有名なけんど、この「鰹味噌」はワシも初めて知った珍味やったもんやき、是非司牡丹と合わせて堪能してみたいもんながやき。
まさに土佐らしい幻の珍味やといえるき、どちらかの飲食店さんに是非アレンジして再現していただき、メニューに加えていただきたいがよ。
もしかしたら酒盗に匹敵する、名物料理に育つかもしれんぜよ。
さて、そんな企画展、「おいしい土佐藩」(〜鰹と皿鉢、お酒と「おきゃく」、グルメな歴史をひもとく味な時間旅行〜)は、令和4年1月1日(土)からスタートしちょって、3月7日(月)までの開催で、開館時間は9時〜18時(日曜日は8時〜18時)、観覧料は700円(高校生以下は無料。団体20名以上560円。高知城とのセット券900円。)ながやき。
会期中は無休で開催されるそうなけんど、コロナの第6波が拡がりゃあ、時短や人数制限らあもあり得るきに、是非お早めの観覧をお薦めいたしますぜよ。
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社