1月14日(金)は、15時から毎年恒例の、日本名門酒会本部・株式会社岡永さんと司牡丹の令和4年新年会議が、昨年に引き続き2年連続オンラインにて開催されたがやき。
司牡丹からは、社長のワシと渡邊営業部長と営業の佐野くんが参加やったがよ。
司牡丹からは3名、岡永さんからは飯田社長さんを筆頭に12名の幹部の皆さんらあが集まり、企画部の田村部長さんの進行にて、新年会議のスタートながやき。
まずは、岡永さん企画部の田村部長さんから、昨年度の販売実績(2021年1月〜12月)報告があったがよ。
岡永さんにおける司牡丹全体の数字としちゃあ、飲食店比率のこぢゃんと高い「船中八策」がメインブランドなもんやき、コロナ禍の影響をモロに受け、9月まではなかなかツラい数字やったけんど、10〜12月で巻き返し、何とかトータルで前年対比95%っちゅう結果やったがやき。
けんど、そんな中においても、「司牡丹・山柚子搾り」(リキュール)は昨年に引き続き輸出が絶好調で、前年対比200%超えっちゅう報告があったがよ。
続いてはワシからの発表で、まずは前年の数字や状況らあについて簡単に報告さいてもうたがやき。
田村部長さんからの報告にもあった通り、コロナ禍においたち「山柚子搾り」の輸出が絶好調やっちゅうことと、また今期(令和3年10月〜)に入ってから「船中八策」の数字が大復活したっちゅうことらあにより、この3ヶ月間の今期(令和3年10月〜12月)の数字は前年比116%で、コロナ禍の影響のなかった前々年比でも100%を超えるっちゅう、まっこと嬉しい結果やったがよ。
けんど、オミクロン株の蔓延によりまたも「緊急事態宣言」が出されるっちゅう懸念も大いにあるきに、安穏たぁしちょれんがやき。
今期は何としたち目標を達成し、黒字に転換させることが至上の命題になるがやき、「やれるこたぁ全てやる!」っちゅうて断言さいてもうたがよ。
ほんで、司牡丹酒造の今期の方針についてで、テーマは「『集いの中で酒を酌み交わす』行為の重要性を念頭に置き、自社の『強み』をアップデートし、『弱み』を長い目で逆転させる!」やっちゅうて発表さいてもうたがやき。
その内容は、まず「『集いの中で酒を酌み交わす』という行為の重要性」たぁ、次のとおりの意味ながよ。
「コロナ時代の哲学〜ポストコロナのディストピアを生き抜く〜」(大澤真幸・國分功一郎 著 左右社)っちゅう書籍に、「チンパンジーの鏡像認知実験」っちゅう実験についてが紹介されちゅうがやき。
こりゃあ、鏡に映る鏡像が自分自身やと分かるかをチンパンジーに試した実験で、通常チンパンジーはこのテストに合格するっちゅうがよ。
けんど、生後すぐ母親から引き離され隔離されたチンパンジーは合格できんし、さらに、隔離されて仲間のチンパンジーをガラス越しに見られる環境で成長したチンパンジーやっても合格できんっちゅうがやき。
こりゃあ、チンパンジーの自己認識や他者感覚が、接触をとものうた他者経験によって生み出されゆうっちゅう仮説が導き出せるがよ。
そりゃあおそらく、人間も同じながやき。
じゃれあうとか、肩がぶつかるとか、対峙するやとか、抱き合うやとか、集いの中で酌み交わすやとか・・・そうした身体経験が自我、ひいては社会性の起源にあるっちゅうことながよ。
つまり、人間が直に触れ合うっちゅう身体性の次元が自我や他者性、ひいては社会性に不可欠ながやないかっちゅうことながやき。
長期化するコロナ禍で、目下ワシらあが目指しゆう「非接触型の世界」は、何か根本的なもんが失われてしまうっちゅうことながよ!
ほんで、ワシらあが多くの人らあと心を許して直に触れ合うシーンは、日常のどこにあるかっちゅうたら、そりゃあ「集いの中で酒を酌み交わす」っちゅうシーンながやき!
「集いの中で酒を酌み交わす」っちゅう行為は、身体を持った人間が直に触れ合うっちゅう重要な行為の一形態であり、そりゃあ自我や他者性、ひいては社会性の形成に不可欠な行為じゃっちゅうことで、そりゃあ断じて「不要」らあじゃあないと断言できるがぜよ!
けんど、たとえコロナ禍が去ったとしたち、「集いの中で酒を酌み交わす」っちゅう行為は、間違いのう大きゅう変わることになるがよ。
土佐の「献杯」「返杯」は、消え去ることになるかもしれんがやき。
けんどワシらあは、「集いの中で酒を酌み交わす」行為だっけは、絶対に死守せにゃあいかんがやき、その重要性を常に念頭に置き、あらゆる機会にそれを伝えもって、飲み方が今後どう変わっていくがかをしっかりと見極め、そこに向けての行動を起こさにゃあならんがぜよ!
こんな話の後は、「世の中が変わるとき『弱み』と『強み』の逆転が起きブランドが交替する!」っちゅう話をさいてもうて、次にゃあ「司牡丹の『強み』をアップデート!『弱み』を長い目で逆転!」っちゅう話をさいてもうたがよ。
司牡丹ブランドの強みは、➀「日本名門酒会ルートの強いブランド」、➁「飲食店に強いブランド(特に船中)」、➂「伝統の辛口の代表ブランド」、➃「楽しむ会等のイベントに強いブランド」(袋吊り搾り等のエンターテインメント性)、➄県内では老舗で有名、っちゅう5つやろうけんど、実はこれらあ5つの「強み」が、近年全て「弱み」に変わってしもうちゅうがやき。
➀は他の地酒専門店ルートやEC販売等への足かせになり、➁はコロナ禍における激減の原因となり、➂は近年流行りのグルコース濃度の高い甘い酒と真逆の酒質の代表となり、➃はコロナ禍においてイベント開催ができいで、➄県内じゃあいまだに普通酒・本醸造酒のイメージが強うてNBあつかい……つまり5つの「強み」が全て「弱み」になっちゅうきに、早急にアップデートが必要やっちゅうことながよ。
ほんでその後は、5つそれぞれについてのアップデート案についてお話さいてもうて、さらに「本年度の新商品・新企画等」と「その意義」らあについて、いろいろ詳しゅうお話さいてもうたがやき。
続いては、質疑応答・要望・意見交換ながよ。
皆さんから、質問やら要望やら意見らあが出され、盛り上がったがやき。
締め括りにゃあ飯田社長さんから、「司牡丹さんから、様々な新商品や新企画らあのお話があったけんど、これらあを『面白がりながら』活動として展開していくことが大事やし、根底にゃあシッカリとした大義があるっちゅう点も重要!」っちゅうお言葉をいただいたがよ。
こうして、16時ばあにゃあ、明るい未来を予感させもって、岡永さん&司牡丹の令和4年のオンライン新年会議は無事終了したがやき。
例年やったらこの後は、会議に参加してくださった岡永さんの幹部の皆さんと司牡丹メンバーにて、新年懇親会が盛大に開催されて盛り上がるがやけんど、今年も昨年に引き続きコロナ禍で中止となり、まっこと残念無念ながよ。
来年は、絶対に盛大に開催し、まとめて3年分盛り上がりまくりましょうや!
岡永さんの皆さん、こぢゃんと有意義な新年会議、まっことありがとうございました!
今年も司牡丹を、何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ!
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司牡丹酒造株式会社