「重要なこたぁ、正しい答えを見つけることやないがよ。正しい問いを探すことぜよ。」(ピーター・ドラッガー)
ユダヤ系オーストリア人経営学者で、「知の巨人」「マネジメントの父」と称された偉人、ピーター・ドラッガー(1909〜2005)さんの言の葉ながやき。
何か新たな行動をしょうとしたり、何かを変えろうとしたり、道に迷うたりしたとき、ワシらあはスッと「正しい答え」を見つけろうとしてしまいがちながよ。
けんど、たいていの場合、「正しい答え」らあて見つからんがやき。
何でかゆうたら、「答え」はひとつやのうて、いくつもあるっちゅうんが、ホンマのところやきながよ。
たったひとつの「正しい答え」らあて、ほとんどの場合存在せんっちゅうことながやき。
たとえば、売上が下がっちゅうき売上を上げたい場合、「どうすりゃあ売上が上がるか?」っちゅう「正しい答え」を見つけろうとしたち、まず見つからんがよ。
そんなんじゃあ、割り引きするとか、キャンペーンを打つとか、気合いで売り込むとか…これまでとあんまり変わらん答えしか見つからんもんながやき。
ほいたらどういたらえいかっちゅうたら、そもそも「どうすりゃあ売上が上がるか?」っちゅう問い自体が、間違うちゅうっちゅうことに気づかにゃあいかんがよ。
つまり、売上を上げたいやったら、売上を上げるための「正しい問い」を、まず探すことながやき。
「どうすりゃあ売上が上がるか?」っちゅう、答えの出ん間違うた問いやのうて、いま最もやるべき方向性を示してくれるような、「正しい問い」を探さにゃあいかんがよ。
そりゃあたとえば、「コロナ禍中のお客様をまっと笑顔にするにゃあ、自社の商品やサービスに何が必要か?」とか、「殺伐とした世の中で、お客様の日常に花を添えて豊かさを与えられるような、そんな商品やサービスはできんか?」とか…自社目線やのうてお客様目線の問いながやき。
そんな「正しい問い」を探し出すことさえできりゃあ、ユニークなアイデアや面白い企画らあが次々と浮かんできて、いま最もやるべき方向性や進むべき道も、見つかるっちゅうもんながぜよ。