高知県の農業は、園芸作物が主体で、飯米も含めて米の品評会は6年前までなかったがよ。
そのため、平成27年に設立された産官学連携組織「土佐酒振興プラットフォーム」(竹村昭彦会長)が、高知県のオリジナル品種の酒造好適米「吟の夢」(&第3回から適性米のフクヒカリも)を生産する全農家を対象に企画したもんで、毎年いずれ劣らぬ高品質の酒米が出品され、その表彰式が行われゆうっちゅう訳ながやき。

けんど今年もコロナ禍やっちゅうことで、昨年に引き続き人数を絞り込んで、席を離してソーシャルディスタンスでの開催となり、表彰式終了後の懇親会も、またまた中止となってしもうたがよ。

県内各地のJA高知県の皆さん、生産者の皆さん、県農業振興部、農業技術センター、各地の農業振興センター、各地の農業改良普及所、県農業振興部環境農業推進課の皆さん、高知県酒造組合のメンバーらあ55名が集まったがやき。
会場舞台にゃあ、土佐酒ブランドコンセプト「TOSA NAKAMA SAKE」のパネルやノボリらあが飾られ、会場後方にゃあ、受賞者の酒米サンプル(「吟の夢」「フクヒカリ」「土佐麗」)が展示され、土佐酒18蔵のお酒もズラリと並べられちょって、マスコミの方々が既に撮影されよったがよ。






ほんで13時にゃあ開会し、まずは土佐酒振興プラットフォームの会長を務めさいてもらいゆう高知県酒造組合理事長のワシから、開会のご挨拶をさいてもうたがやき。
日本中、世界中でコロナが蔓延し長期化し、日本酒業界は大変な被害を受け、酒米の使用量はこぢゃんと減ってしもうちゅうがよ。
けんど、酒米農家の皆さん!悲観するこたぁないがやき。
国内需要は低迷しちゅうけんど、実は日本酒の輸出だっけはコロナ禍でも絶好調で、毎年ガンガン伸びゆうがよ。
さらに、実は昨年10月15日に文化審議会にて、日本酒・本格焼酎・泡盛・味醂らあの「日本の伝統的な麹菌を使うた酒造り」を、登録無形文化財とするよう文部科学相に答申し、12月2日にゃあ正式に登録されたがやき。
この流れで、日本酒・本格焼酎・泡盛・味醂らあの「日本の伝統的な麹菌を使うた酒造り」は、ユネスコの無形文化遺産への登録を目指すっちゅうことであり、最速で2024年にゃあ登録される可能性があるがよ!
ちなみに、かつて「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録された際にゃあ、海外における日本食レストランの数は、その後4年間で2倍に増加しちゅうがやき。
つまり日本酒は、輸出についちゃあこぢゃんと明るい未来が待ちゆうっちゅうことながよ!
ほんで、海外においちゃあ、当然テロワールが重視されるき、土佐酒なら高知県産米を使うた酒が、輸出のメインとなっていくことになるがやき。
そん時重要になるがは、高知県産の優れた酒米の存在ながよ!
皆さんの育てた酒米が、優れた土佐酒となって、世界中で人気となる日は、そう遠い未来やないがぜよ!
だいたいこんなような開会の挨拶をさいてもうたがやき。
お次は、ご来賓のご紹介があり、その代表として、高知県農業振興部の杉村部長さんから、お祝辞をいただいたがよ。

続いては、審査員長である高知県農業技術センターの二宮作物園芸課長さんから、審査講評があったがやき。

ちなみに審査方法は、玄米を用いて調査し、「千粒重」「タンパク質含有率」「整粒割合(吟の夢は心白整粒割合)」「デンプン消化性(アルカリ崩壊性)」「外観品質」の5つの項目で、今年から配点を傾斜配分として、それぞれ順番に、19点、22点、21点、20点、18点っちゅう配点にて評価したがよ。
ほんで、吟の夢は平年に比べて酒造適性は高うなって、生産者間の差は小そうなり、フクヒカリについちゃあ昨年より酒造適性は高うなったけんど、生産者間の差はちくと大きゅうなってしもうたっちゅうがやき。
続いては、表彰式のために、舞台の配置換えを行うたがよ。
いよいよ表彰式のスタートで、まずは「吟の夢部門」からで、最優秀の高知県知事賞は、和田光正さん!
杉村部長さんから、表彰状と、副賞の大吟醸酒1升瓶1本と柚子ドリンクの目録が手渡され、拍手喝采やったがやき。




お次の優秀賞は2点で、まず高知県酒造組合理事長賞は和田守正さん、高知県農業協同組合長賞は東雅洋さん!
前者はワシから、後者はJA高知県農畜産部の松岡部長さんから、表彰状と副賞の大吟醸酒720ml瓶1本と柚子ドリンクの目録が手渡され、拍手喝采やったがよ。
続いての特別賞は1点で、高知県農業振興部長賞は、田岡勇二郎さん!
高知県農業振興部の杉村部長さんから、表彰状と副賞の吟醸酒720ml瓶1本と柚子ドリンクの目録が手渡され、拍手喝采やったがやき。
さらに奨励賞7点は、土佐酒振興プラットフォーム会長賞で、三橋通久さん、和田昌文さん、浦宗卓男さん、小谷誠さん、吉岡正登さん、大野博康さん、味元正順さん!
土佐酒振興プラットフォーム会長のワシから、表彰状と副賞の土佐酒720ml瓶1本が手渡され、拍手喝采やったがよ。
続いては「フクヒカリ部門」で、最優秀の高知県知事賞は、中島大輔さん!
杉村部長さんから、表彰状と、副賞の大吟醸酒1升瓶1本と柚子ドリンクの目録が手渡され、拍手喝采やったがやき。
お次の優秀賞は2点で、まず高知県酒造組合理事長賞は出間沖農業生産組合さん、高知県農業協同組合長賞は中越勇次郎さん!
前者はワシから、後者は高知県農業協同組合農畜産部の松岡部長さんから、表彰状と副賞の大吟醸酒720ml瓶1本と柚子ドリンクの目録が手渡され、拍手喝采やったがよ。
お次の特別賞は1点で、高知県農業振興部長賞は、斎藤寿雄さん!
高知県農業振興部の杉村部長さんから、表彰状と副賞の吟醸酒720ml瓶1本と柚子ドリンクの目録が手渡され、拍手喝采やったがやき。
続いては「土佐麗」部門の表彰で、土佐酒振興プラットフォーム会長賞は、西村秀雄さん!
土佐酒振興プラットフォーム会長のワシから、表彰状と副賞の土佐酒720ml瓶1本が手渡され、拍手喝采やったがよ。
ほんで、受賞者代表として、「吟の夢」部門と「フクヒカリ部門」で最優秀賞を受賞された、和田光正さんと中島大輔さんから、受賞者のお言葉があったがやき。


続いて、ワシらあも含め受賞者の皆さんらあと、記念撮影が行われたがよ。
皆さん、まっことおめでとうございますぜよ!
さてその後は、配置換えや準備らあもあり、ちくと休憩タイムがあったがやき。
この間に、会場後方の玄米サンプルと土佐酒展示に、ドッと参加者の皆さんが集まったがよ。
酒米サンプルを入念に見比べる方、土佐酒を一本一本きき酒される方らあもおられたがやき。


さてこの後は、引き続き情報提供と講演ながよ。
まずは「令和3年度の酒米生産の概況について」、高知県環境農業推進課の溝渕専門技術員さんから報告があったがやき。

お次は、高知県農業技術センターの武田研究員さんから、「令和3年度における酒米の栽培法と玄米品質との関係について」の報告があったがよ。

続いては、高知県工業技術センターの甫木研究員さんから、「令和3年産米の酒造適性について」の報告があったがやき。

ほんでお次は講演に移り、まずは国立大学法人高知大学次世代地域創造センター講師の大崎優先生から、「令和3年度酒造メーカーアンケート結果と考察」と題した講演があったがよ。

続いては、旭食品株式会社専任研究員の窪添真史さんから、「酒造業の変遷について」と題した講演があったがやき。

この後は、質問タイムやご意見発表らあがあり、土佐酒振興プラットフォーム副会長で高知県工業技術センター特別技術支援員の上東さんより、閉会のご挨拶があったがよ。

こうして、「第6回(令和3年度)高知県酒米品評会表彰式」は、16時ばあにゃあお開きとなったがやき。
あらためまして受賞者の皆さん、まっことおめでとうございます!
ちなみにこの後も、皆さん残られて、ズラリと並んだ土佐酒を試飲してくださりよったがよ。
皆さん、「こりゃ旨いっ!」っちゅうて嬉しそうにいろいろ試飲されもって、けんどやっぱし懇親会の中止をどっかで残念がっちょったようながやき。
来年こそは、絶対にガンガン盛り上がる大懇親会を開催しますきに、皆さん来年もこぢゃんとえい酒米の生産を、何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ!
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司牡丹酒造株式会社